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Thursday, March 7, 2024

キーワードはUXデザイン! 新型「MINIクーパー3ドア/カントリーマン」はここがスゴい - webCG

「UXデザイン」こそ新世代「MINI」の真骨頂

今回、新型「MINI」の発表会(その1その2)で、デザイン部門の責任者であるオリバー・ハイルマー氏のプレゼンテーションを聞く機会を得ました。興味深い内容でしたので、2台の新型MINIのデザイン解説とともにお伝えします。

私が今回のプレゼンで一番興味深かったことは、実はデザインを説明する「順番」なんです。今までなら慣習的に、コンセプト→エクステリア→インテリア→CMF(カラー・マテリアル・フィニッシュ)→UI(ユーザーインターフェイス)という流れが一般的だったと思います。時代とともに追加されていったデザイン分野の順番、ともいえますね。

それが今回は、コンセプト→UI→サウンド→CMF→インテリア→エクステリアの順番でした。

ハイルマー氏は社内での役員提案の際、クルマそのもののデザインではなく「ストーリー」から提案したとも語っていましたが、いわゆる「UX(ユーザーエクスペリエンス)デザイン」を重視したんですね。

UXデザインとは「顧客体験のデザイン」ということで、アプリやwebデザインの世界でよく使われる言葉ですが、近年はカーデザイン業界でもUXデザインが重要視されています。専門のチームをつくっているメーカーも多いと思いますよ。

クルマでいうUXデザインは、単にインターフェイスだけでなく、収納スペースなど物理的なものも含めていわれることが多いです。しかし、クルマというプロダクトの性質上、UXで差別化をすることは容易ではないんですよ。だからあまりピンとこない場合が多いんですよね。

そのなかで、新型MINIのUXは非常にしっくりきました。「没入感」という言葉を使っていましたが、大変魅力的な円形ディスプレイを中心としたUIデザイン、色の切り替えが可能なLEDの間接照明、ダッシュボードに複数の色やパターンを表示できるプロジェクターなどに加え、切り替えも可能なサウンドデザイン(サウンド専門のデザイナーがいるそうです)により、さまざまなキャラクターを「体験」できることが、新型MINIの一番のウリではないでしょうか。

このあたりの詳細は、実際に体験しないと分からない部分ですので、また機会があればお話しできればと思います。

いっぽう、カーデザインの花形であった「エクステリアデザイン」の順位が下がったのも、時代だなとあらためて感じました。

「MINIクーパーSE 3ドア」とMINIブランドのデザイン責任者 オリバー・ハイルマー氏。
「MINIクーパーSE 3ドア」とMINIブランドのデザイン責任者 オリバー・ハイルマー氏。拡大
丸いセンタークラスターを持つ「MINI」のインテリアが、センターモニター時代の「Mini」をオマージュしたものであることは有名な話だ。新型ではインストゥルメントパネルまわりが大幅にシンプルになったことで、より原典のイメージに近づいた。
丸いセンタークラスターを持つ「MINI」のインテリアが、センターモニター時代の「Mini」をオマージュしたものであることは有名な話だ。新型ではインストゥルメントパネルまわりが大幅にシンプルになったことで、より原典のイメージに近づいた。拡大
「MINIクーパー3ドア」には複数の「MINIエクスペリエンスモード」が設定されていて、モードに応じてUIのデザインや照明の色、ダッシュボードに投影される光の色・模様などが変化。各種操作音や走行時のサウンドなども切り替わる。
「MINIクーパー3ドア」には複数の「MINIエクスペリエンスモード」が設定されていて、モードに応じてUIのデザインや照明の色、ダッシュボードに投影される光の色・模様などが変化。各種操作音や走行時のサウンドなども切り替わる。拡大

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