Pages

Monday, May 16, 2022

レグザ初、ミニLED×量子ドット搭載のフラッグシップ4K液晶 - AV Watch

75型の4K液晶レグザ「75Z875L」

TVS REGZAは、ミニLEDバックライトと広色域量子ドットパネルを搭載した、フラッグシップ4K液晶レグザ「Z875L/Z870L」シリーズを6月下旬より発売する。75/65/55型の3サイズを用意。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は30.8万円前後(55型)から。

4K液晶レグザ「Z875L」
・75型「75Z875L」 約55万円  6月下旬発売
・65型「65Z875L」 約41.8万円 同上
4K液晶レグザ「Z870L」
・55型「55Z870L」 約30.8万円 6月下旬発売

「Z875L/Z870L」シリーズ
発表会場には、小岩井ことりさんも駆けつけた

レグザ初となる、ミニLEDバックライトシステム搭載の4K液晶テレビ。広色域を実現する量子ドットシートや、最新エンジンを使った高精度なパネル制御や画質処理との融合により、“液晶最高峰レグザ”となる高い画質性能を目指した。このほか、マルチアンプ駆動の高性能音響システムや地デジ全録「タイムシフトマシン」、4K120p/VRR/ALLMなどのHDMI2.1機能も備えている。

Z875LとZ870Lの主な違いは映像処理回路で、Z875Lは「レグザエンジンZRα」、Z870Lは「レグザエンジンZRII」(ZRIを2基使用することでZRα相当の処理を実現)を採用する。ミニLEDバックライトシステムやオーディオ構成、入出力端子、録画機能などのベースは変わらない。

なお、同時発表の最上位4K有機EL「X9900L」シリーズは、別記事を参照のこと。

65型の4K有機ELレグザ「65X9900L」

レグザ初のミニLED×量子ドット。新世代エンジンZRαも

Z875L/Z870Lシリーズ最大の特徴が、新開発の「ミニLED広色域量子ドット液晶パネル」を採用している事。

一般的なLED素子よりも、より小さいサイズの“ミニLED”をバックライトに緻密に配置することでパネルの明るさを最大化。さらに広色域量子ドットシートを組み合わせることで、青色LEDの光をロスすることなく緑・赤に波長変換。ピークと純度の高いRGB光を生み出すことで色鮮やかなパネル性能を実現している。

75型「75Z875L」
ミニLEDバックライトの様子
パネル構造

加えて、キモとなるのがミニLEDの高精度な制御技術で、上位のZ875Lシリーズでは「Mini LEDエリアコントロールZRα」と呼ぶ、新開発のアルゴリズムを導入している。

このアルゴリズムでは、一般的なLED制御で発生しがちな漏れ光(ハロ)の抑制に“仮想細分割点灯値生成”を利用。仮想細分割エリアで点灯値を算出した後、最終的なエリア点灯値を生成することで、絵柄に最適な点灯値を生み出す事でハロを抑える。

さらに、階調つぶれを監視しながらLED点灯に応じた映像補正を加えることで、明部と暗部の階調性豊かな映像を作り出す“高コントラスト映像補正”も組み合わせることで、高輝度と引き締まった黒を同時に再現するという。

Mini LEDエリアコントロールZRα。Z870Lは「Mini LEDエリアコントロール」を採用
75型「75Z875L」

ミニLEDの制御や様々な画質処理を担っているのが、新世代エンジン「ZRα」。映像解析を高度化するため、ディープニューラルネットワークを駆使したハードウェアAIエンジンで、高ビット精度の信号処理と最新の超解像技術が導入されている。

なお前述の通り、Z870Lでは、「レグザエンジンZRI」を2基使用することでZRα相当の処理を実現する「レグザエンジンZRII」が使われている。

新世代エンジン「ZRα」

上位のZ875Lシリーズで使われている新しい超解像技術「AIナチュラルフォーカステクノロジー(立体感復元超解像技術)」は、高度な映像分析によってリアリティを高めるもの。

AIで画面部分毎にニューラルネットワーク分析することで、画面の中にある“被写体”と“背景”を識別し、それぞれに最適な処理をかけることで、あたかも“人間が肉眼で見ているようなリアルな世界を実現”する。

具体的には、エンジンが近景と判断した部分には超解像、遠景と判断した部分にはエンハンスを弱めたり、適切なノイズリダクション処理を施すことで、自然な奥行きと立体感を生み出すという。

AIナチュラルフォーカステクノロジー。Z870Lは超解像技術を採用

顔検出技術を用いた、高精度な映像処理も実現。

Z875Lシリーズの「美肌AIフェイストーンZRα」は、AIが映像の中から複数の“顔”を検出して、人物の肌色がカラーシフトしているか否かを判定。ドラマなど、照明の影響でカラーシフトした顔色と判断した場合は、自動で自然な色に補正してくれる機能。

さらに人物に適切な超解像処理により、リアルで立体感ある人物映像を描写するという。

美肌AIフェイストーンZRα。Z870Lは美肌AIフェイストーンZRIIを採用

ネット動画向けの新しい映像処理技術も投入。

Z875Lシリーズの「ネット動画AIビューティZRα」では、YouTubeやNetflixなどネット動画サービスの特性に合わせて、コントラストや精細感調整などの画質処理を実施。加えて、ネット動画で目立ち易い“バンディングノイズ”を大幅に低減する専用のスムージング処理を開発した。

これにより、絵柄なのか、ノイズなのかを高精度に判別し、絵柄の部分に関しては精細感を残しつつ、バンディングやブロックノイズ部には適切なリダクションを行なうことで、大画面でもキレイなネット動画を楽しめるようになっている。

ネット動画AIビューティZRα。Z870Lはネット動画ビューティZRIIを採用

放送番組のさらなる高画質化にも注力。

Z875Lシリーズの「地デジAIビューティZRα」は、高性能エンジンにより、リアルタイムに複数回の超解像処理を実施。放送波のさまざまなノイズを取り除くことで、高精細でクリアな地デジを可能にした。

例えば、バラエティや情報番組に多く現れるテロップやワイプ周辺に発生しがちなノイズも除去できるようになっており、一段とノイズレスでクリアな地デジが楽しめるとのこと。広色域復元技術もブラッシュアップしており、鮮やかな色彩を再現するという。

地デジビューティ:オフ時。画面右側にバンディングノイズが現れている
地デジビューティ:オン時。女性の髪や服のディテールを残したまま、画面右側のバンディングのみを除去している

HDR10、HLG、HDR10+、Dolby VisionのHDR規格ほか、視聴環境にあわせて最適な映像を映すHDR10+ ADAPTIVE、Dolby Vision IQもサポートする。

70W「重低音立体音響バズーカZP」搭載。タイムシフトマシンも

Z875L/Z870Lシリーズともに、総合出力70Wの「重低音立体音響バズーカZP」を搭載。

フルレンジ×2、ツイーター×2、トップツイーター×2、ウーファー×1の7スピーカーを高出力のマルチアンプで駆動。迫力ある重低音サウンドを実現しているという。

重低音立体音響バズーカZP。Dolby Atmosにも対応する

テレビの設置環境に応じて音響特性を補正する「オーディオキャリブレーション」機能も搭載する。

テレビから発するテストトーンを、リモコンのマイクで測定。音響特性を取得・補正することでリビングやベットルームなど、部屋に最適なオーディオ設定に自動調整することができる。

65型「65Z875L」

搭載チューナーは、地上デジタル×9(タイムシフトマシン含む)、BS/110度CSデジタル×3、BS/CS 4K放送×2。USB HDD(別売)を用意すれば、地デジ/BS/CSの2番組同時、4K放送の裏番組録画が行なえる。

また、地デジ番組を最大6チャンネルまるごと録画する「タイムシフトマシン」を搭載。4TB HDDを使えば、最大6チャンネルをDRモードで約80時間録り貯めることができる。

ほかにも「過去番組表」やテレビ起動時やチャンネル選局時に気になる番組を見つけてもボタン1つでオープニングから視聴できる「はじめにジャンプ」、ジャンル別リストから見たい番組をすぐに再生できる「ざんまいスマートアクセス」、見たいシーンにアクセスできる「シーンリスト」、2K/4K放送番組を自動録画してくれる「おまかせ録画」にも対応する。

シーンリスト
レグザナビ

10個(ABEMA、Netflix、Hulu、U-NEXT、YouTube、Amazon Prime Video、Disney+、TVer、dTV、Net.TV)のダイレクトボタンを搭載した新リモコンを採用。

さらに、好みのネット動画アプリや、HDMI接続した外部機器をユーザーが登録できる「My.Choice」ボタンも2つ設置。例えば、ダイレクトボタンのない「DMM.com」や「SPOOX」「Paravi」などのアプリをMy.Choiceに割り当てれば、ネット動画へのアクセスが更に便利に利用できるという。

なお、TVerはソフトウェアダウンロードで対応する予定。

リモコン

リモコン部にはマイクを搭載。

ボイスボタンを押して、リモコンに話しかけることで、見たい番組やシーン検索が可能。番組の録画予約や文字入力も行なえる。

55型「55Z870L」

HDMI入力は4系統で、うち入力1/2がHDMI2.1をサポート。自動的に低遅延モードに遷移するALLMのほか、4Kのハイフレームレート映像が楽しめる4K120p入力、映像のちらつきやカクツキを軽減するVRR、高音質音声データのHDMI伝送に対応するeARC(入力2のみ)機能を備える。

HDMI以外の入出力端子は、4極ミニプラグのビデオ入力(映像・音声LR)、光デジタル音声出力、ヘッドフォン出力、LANを各1系統用意。USB端子は4系統で、タイムシフトマシン専用×2、通常録画専用×1、汎用×1。

消費電力と年間消費電力、外形寸法、重量は以下の通り。

【消費電力と年間消費電力】
・75Z875L:403W 307kWh/年
・65Z875L:320W 267kWh/年
・55Z870L:249W 213kWh/年

【スタンドを含めた外形寸法と重量】
・75Z875L:167.4×38.6×99.6cm(幅×奥行き×高さ) 40.0kg
・65X875L:145.2×32.9×86.8cm(同) 29.5kg
・55X870L:123.3×31.3×74.2cm(同) 21.5kg

外側・内側でスタンド位置の変更ができる

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( レグザ初、ミニLED×量子ドット搭載のフラッグシップ4K液晶 - AV Watch )
https://ift.tt/sZh2Rq5

No comments:

Post a Comment