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Wednesday, February 2, 2022

手はもちろん足でも操作可能、マウスですらないホイール専用デバイス「クレイジースモールWheel」を試す - PC Watch

「クレイジースモールWheel」。実売価格は3,050円

 PCで縦スクロールを行う場合、マウスのホイールを使うか、ノートPCのタッチパッドの端をなぞっての操作が一般的だ。キーボードのPgUp/PgDn、もしくはSpaceキーを使う人もいるかもしれない。

 もっとも、操作するための手が塞がっているなどして、これらが利用しづらいケースはしばしば発生する。ホイールやタッチパッドが非搭載だったりと、ハード側に制限がある場合も含めて、操作の方法は複数あるに越したことはない。

 こうした場合の選択肢として、今回紹介するcooyou.orgの「クレイジースモールWheel」はなかなか興味深い製品だ。実機を購入したのでレビューをお届けする。

マウスのホイールだけを独立させたデバイス

 本製品は言うなれば、マウスのホイールだけを独立させたデバイスだ。左右ボタンに相当するボタンが存在しないのはもちろん、ポインタを動かす機能すらない。従ってマウスの代替になるわけではない。完全に操作の補助に徹したデバイスだ。

 もっともこうした単機能ゆえ、活用の幅は広い。これをキーボードの左側に設置しておけば、SNSやニュースサイト、掲示板など、縦に長いページをスクロールして読む場合に重宝する。右手が塞がっていてマウスが使えない場合や、マウスの操作に疲れた場合などに最適だ。

 重量はわずか22gと軽量で、ゴム足をつけてデスク上に設置するだけでなく、手に持って使うこともできる。端子はUSB Type-Cで、必要な長さのケーブルに交換して利用できる(ケーブルは同梱されておらず、別途購入が必要)。

 ホイールは無段階ではなくしっかりと段階のあるタイプで、ホイールの中でもかなり“回し応え”のある部類に入る。チルトは非対応だが、ホイールの水平と垂直を切り替えられるので、横スクロール専用で使うこともできる。ホイールの回転方向も切り替えられるので、WindowsとMacでスクロールの向きを合わせることも可能だ。

 カスタマイズ可能なのはホイールの向き(水平/垂直)、回転方向(順送り/逆送り)、感度(通常/遅い)で、ホイールを押したまま電源を入れることでこれらの設定が切り替わる。やや特殊な設定方法だが、要領さえつかめば簡単だ。何よりソフトいらずで設定できるのがよい。

 ちなみに足で使うことも可能だが、ジョイスティックのように倒したままだと継続してスクロールが行なわれるならまだしも、足の指先などで繰り返し回さなくてはならないので、操作の難易度はかなり高い。ホイールの背が高いため土踏まずの部分でも回せるが、体重をかけるのは好ましくないため、基本的にデスクトップ用だと考えたほうがよい。

カスタマイズ性も高く遊べる一品

 以上のように、シンプルに見えてカスタマイズ性も高く、また価格は3,050円とリーズナブルで、なかなか遊べる製品だ。今回紹介したWindowsおよびiPadOS以外にmacOS、Android、Linuxも標準ドライバで動作するなど、プラットフォームも問わない。自作ハードウェアに近い製品だが、本体はもちろんホイールも剛性は高く、ひ弱な印象は皆無だ。

 今回紹介したキーボード脇に置いての利用、手に持っての利用以外にも、左右分割型のキーボードの真ん中に設置し、タイピングしながら操作するといった活用方法も考えられる。手持ち無沙汰になっている左手に何らかの役割を持たせたい場合、その候補の1つになりうる製品だ。

ケーブルは充電専用ではなくデータ通信に対応している必要がある。またボディが軽いため、なるべく細く取り回しのよいケーブルを選びたい

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