
サッカーJ1・FC東京のグッズ販売が好調だ。ユニホームなどの観戦関連商品以外にも普段着やおもちゃといったスタジアム外で使える商品を次々と登場させ、幅広い年齢層から支持を集める。ネット販売にも力を入れ、新型コロナウイルスの影響でスタジアムに足を運べないサポーターの需要も取り込んでいる。(柳沼晃太朗)
斬新アイデア
今年7月、クラブカラーの青色と赤色で車体を彩る、FC東京限定モデルの自動車模型「ミニ四駆」の3車種が発売された。3車種のうち、オンラインでは2車種が完売し、残り1車種の在庫も残りわずかの人気ぶりをみせた。
グッズ販売担当のマーチャンダイジング(MD)部員が、ミニ四駆を扱う模型メーカー「タミヤ」のロゴマークも同じ青と赤の2色という共通点に目を付けて企画を発案。主な購買層は、ミニ四駆で遊んで育った大人から子どもまで幅広い。MD部の平山隆史部長(44)は「前例にとらわれないアイデアが活発に出てくる」と笑う。
アパレルに力
ユニホームやタオルマフラーといった応援グッズが物販の中心だった戦略を見直したのは、2016~17年頃。チームは監督交代を繰り返し、成績も上がらない苦しい時期だった。強化費を捻出するため、財務状況を分析することにした。
すると、J1の他の首都圏クラブに比べ、営業収益に対する物販収入の割合が低いことがわかった。Jリーグがまとめた16年度の各クラブの決算資料によると、浦和レッズの約12%、川崎フロンターレの約11%に対し、FC東京は約6%の約2億8900万円にとどまっていた。
テコ入れした分野の一つがアパレルだ。人気ブランドとの共同製作を始め、高校生や大学生でも手が届く価格帯のTシャツやバッグを売り出した。この世代に人気の「MILKFED.(ミルクフェド)」との商品は、若い女性たちが「かっこいい」とSNSに頻繁に投稿するなど、大きな反響を呼んだ。
買って「応援」
近年の戦略やネット販売に力を入れたことが実り、昨年度の物販収入は3億7100万円と、16年度の1・3倍に増えた。
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