
【エルサレム=工藤彩香】イスラエルのナフタリ・ベネット首相は13日、エジプト東部のシャルムエルシェイクで同国のアブドルファタハ・シシ大統領と会談した。イスラエル首相のエジプト公式訪問は約10年ぶりで、パレスチナ情勢や2国間関係の強化について協議した。
イスラエルと、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム主義組織ハマスによる今年5月の軍事衝突で、エジプトは停戦協議を仲介した。会談でベネット氏は、エジプトがガザ安定に重要な役割を果たしていると指摘。会談後も報道陣に「今後の関係深化に向けた基盤を作ることができた」と述べ、友好ムードを演出した。
エジプト大統領府によると、シシ氏はイスラエルとパレスチナの緊張緩和に向けて双方に自制を求めた。停戦維持やガザ復興に尽力するエジプトに対する国際社会の支持の重要性を訴えたほか、イスラエルとパレスチナの「2国家共存」の実現に向けた取り組みを支援するとも述べた。
エジプトは今回の会談で、地域の盟主としての存在感をアピールする思惑がある。ただ、イスラエルとパレスチナの停戦維持協議には進展がなく、双方の緊張は高まっており、問題解決の糸口は見えないままだ。
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