【ワシントン=山内竜介】米連邦準備制度理事会(FRB)は2日、新型コロナウイルス感染拡大後に緊急措置として買い入れた社債の売却を始めると発表した。「市場機能の回復に極めて重要な役割を果たした」とし、危機対応を縮小すると説明している。
社債の買い入れは、感染拡大後に動揺した金融市場の下支えや企業の資金繰り支援として実施し、新規購入は昨年末に終了した。
FRBは、社債の売却は「段階的に秩序だって行い、市場への悪影響を最小限に抑える」としている。
また、FRBは同日発表した地区連銀景況報告(ベージュブック)で、5月下旬までの米景気の回復ペースは「前回報告(4月)よりもやや加速した」との認識を示した。旅行や外食の改善が目立った。人手不足に悩む企業が増えており、「特に低賃金の時給労働者らの採用が困難」と指摘した。物価は「上昇圧力がさらに高まっている」と分析した。
報告は、15~16日に開かれる次回の連邦公開市場委員会(FOMC)で検討資料となる。
からの記事と詳細 ( FRB、緊急措置で買い入れの社債売却へ…「市場回復に重要な役割果たした」 - 読売新聞 )
https://ift.tt/3yWF8zm
No comments:
Post a Comment