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Saturday, April 25, 2020

ミニシアター「仮設」で守る 想田監督、サイト立ち上げ - 中日新聞

「仮設の映画館」を立ち上げた想田和弘監督

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 新型コロナウイルスの感染拡大により、映画館が休業を余儀なくされている窮状に、新たな試みで支援に乗り出す映画人がいる。想田和弘監督(49)は、新作をデジタル配信する「仮設の映画館」を、配給会社「東風(とうふう)」とともに立ち上げ、二十五日にインターネット上に開設。想田監督は「小さな映画館を殺してはいけないとの思い」と話す。

 想田監督の新作ドキュメンタリー「精神0(ゼロ)」は五月二日から、東京都渋谷区のシアター・イメージフォーラムなどで公開の予定だった。しかし、各映画館は休館、再開のめどは立っていない。

 規模の小さな「ミニシアター」にとって休館の長期化は死活問題。「このままでは私たちのような製作者が手掛ける作品を上映する小さな映画館が日本からなくなってしまう」との危機感から、想田監督は「仮設の映画館」を企画した。

 サイトには上映予定だった実在のミニシアターが並び、観客が選んだ映画館と配給会社に観賞料金が分配される仕組みとなっている。四月二十五日の「春を告げる町」を手始めに、六月上旬までに「巡礼の約束」や「プリズン・サークル」など洋画・邦画の新作計十本を順次公開予定。料金は作品によって異なるが、映画館の一般料金に準じた設定だという。

 これまでに配給会社六社と、名古屋市千種区の名古屋シネマテークなど全国のミニシアター四十館以上が参加を決めた。

 想田監督は「作品は映画館で上映し見てもらうのが理想」としながら、「仮設の映画館は、劇場、配給、製作、そして観客という映画の経済システムを守る策」と強調する。配給会社の「東風」も「この手法は私たちだけのものではない」とシステムが広がることに期待している。想田監督の「精神0」は五月二日から配信される。

 名古屋シネマテークの永吉直之支配人(53)は「映画館が再開するまでをつなぐ代替システムを考えてもらえたのは大きい。配給会社も苦しい中で、みんなが納得できる形を探していただいた」と感謝する。

 (竹島勇)

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