アイリスオーヤマ株式会社の「タブレット エントリーモデル 8インチ TE084M4V1-B」(以下、TE084)は、同社が3月より順次販売開始した新型Androidタブレット5製品のうち、エントリークラスで最も小型な8型液晶採用モデル。SoCは1、2万円台の価格帯のタブレットで採用例が多いUnisoc T606、メモリ容量は4GBとスペック面は控えめだが、実売価格2万1,000円前後で購入可能な手頃さを特徴としている。
同社からレビュー用のサンプル機材を貸与されたので、ざっくりとした性能・機能面の特徴、使用感をレビューしていこう。
調べ物や書籍閲覧など日常用途には十分。子ども用にもよさそう
パフォーマンス面についても言及しておこう。先に述べた通り、SoCは8コアのUnisoc T606を搭載する。2、3年ほど前から多くの廉価モデルに使われているエントリークラスのSoCであり、性能は高くないが、とは言え近年のスマホ・タブレット向けSoCはエントリー向けでもそこそこ頑張ってくれるものが多い。Unisoc T606に関しても、本製品に求められるようなインターネットや電子書籍の閲覧といった用途では大きなストレスを感じない程度の働きはしてくれる印象だ。
ちょっとした操作やコンテンツの表示時に多少のひっかかりを感じることはあるものの、価格を考えれば許容範囲だろう。また、メモリは4GBでストレージ容量は64GBとどちらも控えめで、基本的にマルチタスクには向かないと言っていい。OSはシンプルなAndroid 13で、独自のアプリやカスタマイズなどは確認できなかった。
一応ゲームアプリなども動作させてみたが、Unisoc T606自体がゲーム向きのSoCではないこともあり、快適とは言えない。フレームレート計測アプリが正常に動作しなかったため体感での確認になるが、たとえば人気の3Dタイトル「原神」は、低設定でも平均30fpsを大きく下回ると思われるほどにカクつきが目立つなど、なめらかな画面描画は見込めなかった(まったく動かないわけではないが……)。
かなり軽量な部類に入るシューター系タイトル「PUBG Mobile」や麻雀ゲーム「雀魂」はデフォルト設定でストレスなくプレイ可能だったものの、近年のスマホゲームはリッチな3Dグラフィックスを押し出したタイトルが増えており、そういった作品をプレイするために本製品を購入するのはオススメできない。
総じて、インターネットでの調べものや電子書籍の閲覧、YouTubeの動画をカジュアルにチェックするといった今どきの普段使いなら、TE084のスペックでもそうそう困ることはないだろう。エンタメも楽しむメイン端末としてはやや力不足感があるが、子ども用のタブレットとして買い与えたり、家族共用のデバイスとして、外出時にはカーナビとしても活用するような用途はよく馴染みそうだ。
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