コンパクトな車体に高性能エンジンを搭載
ハートフォードは25年以上の歴史を持つ台湾のバイクブランド。そんな実力派がリリースした「ミニエリート 150」は、前後に12インチのホイールを履くコンパクトな車体に150ccの水冷単気筒エンジンを搭載しているのが特徴です。
12インチホイールのバイクというと、125ccクラスのホンダ「モンキー125」「グロム」などのミニバイクをイメージする人が多いと思います。しかし「ミニエリート 150」は150ccなので高速道路なども走ることができるのです。
ルックスは、2000年代に販売されていたホンダのミニバイク「エイプ」によく似ています。コンパクトな車体に最高出力15psの150cc水冷エンジンを搭載しているので、走行性能にも期待が高まります。
シート高は700mmと「エイプ」や「モンキー125」より低く、小柄な人でも足つき性に不安を覚えることはないでしょう。
ステップはやや前方に位置し、ハンドルもアップライトなので乗車姿勢はかなりリラックスしたもの。デジタル式のメーターにはシフトインジケーターも備わっていて、実用性も申し分ありません。
コンパクトな車体にパワフルなエンジンという組み合わせから、じゃじゃ馬のような性格を想像しがちですが、「ミニエリート 150」はクラッチをつないで走り出すと拍子抜けするほど乗りやすく、ジェントルな特性です。
特に6000回転以下の領域ではエンジン特性がおだやかなので、初心者ライダーでも安心して走らせられることでしょう。
ただし、水冷のSOHCエンジンは1万回転オーバーまでスムーズに回り、高回転域ではパワフルなので、その気になればかなりのペースで走ることもできます。
今回は高速道路でも試乗しましたが、走行車線の流れに乗っている分には力不足は感じません。
とはいえ、車体がコンパクトゆえ横風などには弱いため、節度を保ってのライディングをおすすめします。
「ミニエリート 150」はホイールベースが短いためクイックに曲がります。そんな車体に150ccエンジンの組み合わせですから、街中ではかなり俊敏。それでいて、コーナリング中の安定感高く、小気味よく交通の流れをリードできます。
ただし、ステップ位置が低いため、割と簡単にステップ裏のバンクセンサーが路面に接触。コーナーを攻めるような走りには向いていません。
アクセルも、大きく右手を回さないと全開にならない仕立てなので、ガンガン飛ばすというよりは足つき性のいい車体と余裕のあるエンジンを活かし、巡航を楽しむライディングが似合いそうです。
●装備も充実した唯一無二の存在
そんな「ミニエリート 150」の価格は59万9500円(消費税込)と、同クラスの国産車と比べてやや高め。少しプラスすれば250ccクラスにも手が届く価格設定です。
とはいえ、このサイズの車体に水冷の150ccエンジンという組み合わせは唯一無二の存在。多機能のデジタルメーターやアシストスリッパークラッチなど装備も充実しているので、オーナーになる満足度は高いといえます。
ハートフォードの「ミニエリート 150」は、一風変わったバイクが好きなベテランライダーはもちろんのこと、「足つき性のいいバイクを選びたいけれど、高速道路も走れる軽二輪クラスがいい」といったライダーにもおすすめできるモデルです。
●製品仕様
・価格(消費税込):59万9500円
・サイズ:1740×825×1010mm
・乾燥重量:117kg
・エンジン:水冷単気筒SOHC4バルブ
・総排気量:150.1cc
・最高出力:15ps
・最大トルク:12.5Nm
からの記事と詳細 ( ミニバイクのようなコンパクトな車体でも高速道路を走れる! 台湾発ハートフォードのユニークなバイク「ミニエリート150」の実力 ... - VAGUE )
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