首都圏のミニシアターでは、新型コロナで落ち込んだ売り上げが今も回復していないケースがありクラウドファンディングで運営費などを募る動きが広がっています。
このうち、横浜市中区のミニシアター「シネマ・ジャック&ベティ」は、前身の映画館の時代も含め、70年あまりにわたって映画祭を開催したり、市内の中学生の自主制作映画を上映したりして親しまれてきました。
しかし、新型コロナの感染拡大で、一時は売り上げが例年のおよそ2割に落ち込み、今も7割程度にとどまっているということです。
館内の漏水事故もあり、修繕や運営などにかかる費用を募ろうと、来月末までの期間でクラウドファンディングを始めました。
目標の3000万円はすでに達成したということです。
全国のミニシアターで作る団体「コミュニティシネマセンター」によりますと、コロナ禍で猶予されていた家賃などの支払いが再開したことや、デジタル映写機が交換の時期を迎えていることなどから、ことし少なくとも9館でクラウドファンディングを実施したということです。
「シネマ・ジャック&ベティ」の梶原俊幸支配人は「本来は売り上げの中から支払いをすべきだと思うが、売り上げが戻らない現状ではなかなか難しく、映画館の存続を第一に考えた。より多くの人に足を運んでもらえるよう努力したい」と話していました。
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