「何…だと…?ガリガリ君に給食用ミニカップ?」――カップのガリガリ君が、緩和ケア医療の従事者が「ずっと求めてたやつ」だとSNSで話題です。ねとらぼ編集部では、投稿者と赤城乳業のPR担当者に話を聞きました。
話題になったのは、緩和ケア病棟に勤務する「ナースの大森ちゃん」(@lemoned_nurse)さんの投稿。介護用品の通販で購入したというカップのガリガリ君を、がん患者の緩和ケアに関わる看護師ならではの視点で紹介しました。
冷たくて口の中ですぐに溶け、食欲のない患者や飲み込む力が弱くなった患者でも食べやすいというガリガリ君。通常のスティックタイプは内容量が105ミリリットルですが、カップタイプは60ミリリットルと食べきりやすいサイズ感です。そのため、「1個食べられた」という喜びや満足感につながるといいます。
投稿者の「ナースの大森ちゃん」さんによると、介助する際は「棒タイプだと食べにくい患者さんが多いので、棒から外してスプーンなどで細かくしてお口に運んでいます」とのこと。そのため細かくする間にガリガリ君が溶けてきてしまいますが、カップタイプだと冷蔵庫から出してすぐに、シャリシャリ感が残ったまま食べられるといいます。また、病棟の冷凍庫はあまり大きくない場合が多いそうですが、カップは小さくて場所を取らないため保存しやすいのだそうです。
カップのガリガリ君を「全部完璧」と絶賛した投稿は注目を集め、「まさに緩和ケアで出してました!」「一般病棟ですが欲しいです」など、医療従事者から多くのリプライが寄せられています。また、「つわりのときの妊婦さんにも良さそう」「歯の矯正中に欲しかった」などの反応の他、「スーパーとかで手軽に買えるようになってほしい」と市販を望む声も見られました。
反響を呼んだカップのガリガリ君について、ねとらぼ編集部は赤城乳業のPR担当者に話を聞きました。
―― カップのガリガリ君が作られるようになった時期と、その理由を教えてください。
PR担当者:市販品以外の商品案を検討する中で「学校給食のデザートとしてアイス(ガリガリ君)が出たら喜ばれるのではないか」との発想から商品化を検討しました。給食用デザートの製造実績のある協力会社にて、2012年頃から製造・販売しております。
―― どのような場所で提供されているのでしょうか。
PR担当者:学校・幼稚園、高齢者施設、病院を含めた給食用の商品として取り扱っております。
―― SNSでは「コンビニやスーパーなどでも買えるようにしてほしい」との声が多数見られます。今後、市販の予定はありますか。
PR担当者:給食用として提供する商品設計となっているため、今のところは市販の予定はございません。
―― SNSで称賛の声が上がっていることについて、コメントをいただけますでしょうか。
PR担当者:さまざまな立場の方にとって、ガリガリ君が貴重な存在となれていることを大変光栄に感じています。
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