「イチダントアール」は1993年にセガが発売した「タントアール」の続編で、1994年に登場したアーケードゲームの移植版にあたる、全20種類のミニゲームが遊べるパーティゲーム。ゲームモードは、アーケード版と同内容の「アーケード」をはじめ「クエスト」「コンペ」「フリー」の全4種類から選べる。
本作ならではの面白さは、ルールがシンプルゆえ誰でも手軽に遊べて、なおかつルールもビジュアルも独創的なミニゲームを遊べるところにある。パズル、アクション、反射神経、あるいは記憶力を問うタイプなどバリエーションも豊富で、なおかつどのミニゲームも1~2分程度で終了するので、いずれのモードで遊んでもテンポよくゲームが進行する。
「アーケード」モードは、ルーレット方式で選択したミニゲームを規定回数分クリアに成功するとステージクリアとなり、ミニゲームのクリアに失敗、または特定のミニゲームをプレイ中にミスをするごとにライフが1個減り、ライフのストックがゼロになるとゲームオーバーになる。
初めのうちは、どのミニゲームでも比較的簡単にクリアできるが、ステージが進むにつれて難易度がアップし、終盤のステージはシンプルな見た目とは裏腹に、実に手強いパズルやアクションが登場する。ゲームの腕に自信がある人は、ぜひ1コインクリアにチャレンジしていただきたい。なかなか先のステージに進めないときは、2人協力プレイで遊ぶのがオススメ。2人同時にプレイすると、どちらか一方のプレイヤーがミニゲームをクリアすれば2人ともノルマを達成したとみなされ、先のステージへと進めるからだ。
メガドライブ版ならではのお楽しみ要素として、アーケード版には存在しなかった「クエスト」「コンペ」「フリー」の3種類のモードが遊べるのも見逃せないポイントだ。
「クエスト」は主人公の騎士を操作して、敵の兵士たちとミニゲームで戦いながら騎士をレベルアップさせ、魔王討伐を目指すRPG形式のゲームモード。勧善懲悪でわかりやすく、時折ギャグも織り交ぜた、良い意味で緩いストーリーが楽しめる。はたしてクライマックスのシーンではどんな展開が待っているのか、ぜひ皆さん自身の目で確かめていただきたい。
最大4人まで同時対戦ができる「コンペ」モードは、大人数で集まったときにはまさに打ってつけだ。「フリー」は文字どおり、遊びたいミニゲームを自由に選んでプレイできるモードなので。これを利用して苦手なミニゲームを練習、または未プレイのミニゲームの予習をして、「アーケード」モードの1コインクリアに挑むといいだろう。
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