勇壮さで知られる大阪府岸和田市の「岸和田だんじり祭」が9月17、18日に行われるのを前に、曳行(えいこう)される市内各町のだんじりを縮小サイズで精巧に再現した「ミニだんじり」展が、同市の岸和田だんじり会館で開かれた。市民らの作品約50点が出展され、だんじりファンが熱心に見入っていた。
新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催。出展されたミニだんじりは実物の約6分の1~10分の1。本物は大工や彫物師と呼ばれる職人が制作するが、ミニは一般の市民らが何年もかけて作った。
このうち、空襲で焼失し、戦後に新調された中之濱町(なかのはまちょう)のだんじりを再現した和泉市の奥田長録さん(67)の作品(平成22年完成)は本物と同じケヤキを材料に、馬に乗って奮戦する平将門などを表現した「土呂幕(どろまく)」(彫り物)まで細かく作り込んだ。
本職はクラシックバイクの修理という奥田さんは「岸和田では中之濱町のだんじりが一番と聞いたので挑戦した。彫物師の工房にも出かけ、見よう見まねで通算3年半かけて作った」と誇らしげに語った。
一方、自身が住む北町(きたんまち)のミニだんじりを約7年かけて昨年12月に完成させたのは横田英治さん(73)。「屋根の角度はごまかしがきかないので難しかった。生まれたときからこのだんじりと一緒だったからね」と自信作を眺めた。
主催者の「ミニだんじり愛好会三十人組」の上田貴会長(73)は「岸和田は祭りがなければ1年を過ごせない。今年のだんじり曳行が楽しみ」と話した。
からの記事と詳細 ( 大阪・岸和田でミニだんじり展 市民ら再現の自信作ずらり 7年かけた作品も - 産経ニュース )
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