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Friday, July 29, 2022

さよなら「岩波ホール」…ミニシアターの草分け、世界の名画発掘して半世紀 - 読売新聞オンライン

 ミニシアターの草分けとして知られる東京都千代田区の映画館「岩波ホール」が29日、閉館した。半世紀にわたって日本の映画文化を支えた老舗劇場との別れを惜しみ、多くのファンが集まった。

 地下鉄神保町駅そばの同ホールは1968年に多目的ホールとして創立、74年に世界の埋もれた名作を発掘、上映する運動「エキプ・ド・シネマ」を開始した。日本で紹介される機会が少なかったアジア・アフリカ・中南米の名作などに光を当て、上映作は66の国・地域の274作品に上る。コロナ禍で運営が困難となり、閉館となった。

 最終上映に訪れた千葉県習志野市の事務員(48)は10年来、上映作品が入れ替わる度に欠かさず来場していた。「ほかでは見られない良質な作品が見られ、色々な国の文化や価値観にも触れさせてもらった。本当に寂しい」と語った。

 同ホールの岩波律子支配人はホームページに「私どもの活動を見守り、劇場に足を運んでくださった皆さまに、心より感謝申し上げます」と最後のあいさつを記した。

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