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Tuesday, March 29, 2022

姫路 思い出を残すミニランドセル 作り続けて20年|NHK 兵庫県のニュース - nhk.or.jp

小学校を卒業したあと使われなくなったランドセルを小さくリメークし続けている職人が姫路市にいます。

姫路市の住宅街にある三渡清美さん(74)の工房で作っているのは、大きさが通常の4分の1ほど、手のひらに乗るミニサイズのランドセルです。
通常のランドセルを分解して作ります。
三渡さん20年にわたってミニランドセルを作り続けています。
小学校の卒業式が終わった今の時期はミニサイズへのリメークを希望するランドセルがたくさん工房に届きます。
この日は、近くに住む女性が卒業式を終えたばかりの子どもと卒業して数年たつ姉妹のランドセル2つを持ち込みました。
思い出の詰まったランドセルをどう残すか、インターネットで調べる中で、この工房にたどりついたと言います。
(女性の話)「上の子のはこのまま残して卒業アルバムとかを入れていたんですけど、それだったらしまい込んでいるだけなんで。二人がそろったんで。二つ飾りたいなって思って持ってきた」。
リメークする際、三渡さんがこだわっているのが、元のランドセルを再現することです。
ランドセルの装飾のどの部分を残すかは、依頼した人の希望を優先し、希望がない場合には、三渡さんが考えます。
1時間ほどかけて分解し、小さなランドセルの形にしていきます。
ランドセルの色やデザインは、以前と比べて多様になっています。
ランドセルの色が増えたことで、用意する糸の色も水色や茶色など、当初の2倍以上になっています。
元のランドセルにあるステッチも再現します。
作業を始めてからおよそ2時間半で完成しました。
(三渡さん)「やっぱり子どもが受け取ったときにどんな顔をするやろうと。こういう風に刺しゅうも残せたり、数あるランドセルの中からからこれを選ばれたと思うんですよ。それを選んだ子どもさんに小さくして返すときにそれが残っていなかったら、さみしいじゃないですか。見たときに私のや、僕のやと分かってくれるような元の形を保って、小さくするように心がけています」「年も年ですから、いつまで続けられるか分からないですけれども、体が健康なうちはやっていこうと思います」。

お値段は8800円と比較的手が届きやすいということもあって、三渡さんがこれまでにリメークしたランドセルは1万個を優に超えるということです。
三渡さんは、工房を1人でやっているので、作業を優先させるためにも、依頼の際は、なるべく郵送で送ってほしいと話していました。

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