Pages

Friday, February 11, 2022

ミニシアターの灯守りたい シネマスコーレ、コロナ禍の奮闘 - 中日新聞

 優れた海外作品やインディーズ系の映画を上映するミニシアター。シネマコンプレックス(シネコン)とは一線を画し、採算性よりも多様性を重要視したラインアップが魅力だが、コロナ禍で、経営が立ちゆかなくなった映画館が増えている。とりわけ、ミニシアターの先駆けとして存在感を示してきた東京の岩波ホールの「7月で閉館」発表は、業界にもファンにも衝撃を与えた。どうすればミニシアターを守ることができるのか。(花井康子)

「コロナなんかぶっ飛ばせ」の一場面。映写室から劇場を見る木全純治支配人が映し出される

「コロナなんかぶっ飛ばせ」の一場面。映写室から劇場を見る木全純治支配人が映し出される

◇奮闘する姿に迫る◇

 映写機を操作する名古屋・名駅のシネマスコーレの木全純治支配人。奮闘する同館を追ったメ~テレ製作のドキュメンタリー映画「コロナなんかぶっ飛ばせ」の一場面だ。「地方から文化を発信するためにやっている。情報の一方通行は危険」と語気を強める姿が映し出される。

 劇中では、初代社長でインディーズ映画界の巨匠、故若松孝二監督が創業した当時の話や、館内で開催されたイベントなどこれまでの歴史や取り組みを振り返りつつ、経営実態や収支なども赤裸々に明かされる。

 一九八〇年ごろ、地方にも独立系のミニシアターが誕生し、ブームを巻き起こした。コロナ禍前の二〇一九年には、劇場公開作品のおよそ半数が...

中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。

※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。

関連キーワード

おすすめ情報

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( ミニシアターの灯守りたい シネマスコーレ、コロナ禍の奮闘 - 中日新聞 )
https://ift.tt/LwBz7AJ

No comments:

Post a Comment