いつも使っている水道水。
特に問題がなければ、水に何が含まれているかは気にならず、水が家や自分の体に与える影響については違いがないだろうと思っているかもしれません。
ですが、実際には違いがあるんです。地域による差異はありますが、ここでは硬水と軟水について見てみます。
では、厳密には硬水と軟水の違いは何でしょう。
なぜそれを知っていたほうがいいのでしょうか。アメリカ地質調査所(USGS)の水文学スクールによると、次のような違いがあります。
硬水と軟水の違い
簡単に言えば、水の硬度は水に溶けている特定のミネラルの量を指します。 USGSによると、ミネラル、特にカルシウムとマグネシウムの濃度が高いほど硬水になります。
技術的になりますが、炭酸カルシウムの含有量に基づいた硬水と軟水の区分は次のようになります。
- 軟水:0~60mg/l
- 中程度の軟水:61~120mg/l
- 硬水:121〜180 mg/l
- 非常な硬水:180 mg/lを超える
USGSによると、地下水を水源としている地域では、水が岩や土壌の中を通過するときに自然に存在する化学物質が少量溶解して水とともに運ばれるので、硬水になる傾向があるそうです。
硬水を使っている人の中には、水中のミネラル濃度を下げるために軟水化システムを設置する人もいます。
硬水の影響
硬水は家の内外に影響を及ぼす可能性があります。それには私たちの体も含まれます。以下に例を挙げます。
家の中で見られる影響
USGSによると、硬水が家のパイプを通過すると長い間に水垢が蓄積します。そして、パイプが徐々に狭くなり、流れる水の量が減って水圧が下がる可能性があるそうです。
また、硬水は加熱すると炭酸カルシウムが固まって沈殿物が生じる可能性があります。 USGSによると、「水垢は機器の寿命を縮め、水の加熱コストを上げ、電気温水器の効率を下げ、パイプを詰まらせる可能性がある」ということです。
また、コーヒーメーカーに水垢がたまるのもこのせいです。
ほかの例には次のようなものがあります。
- 硬水で洗った皿に薄い膜や残留物のむらがついている
- 洗濯のために洗剤や石鹸の量がもっと必要になる
- 服にミネラルの汚れがついたり、洗っても服がまだうす汚れているように見える
- 蛇口やシャワーヘッドのまわりにミネラルがこびりつく
- バスタブや流しに取り除きにくい残留物がこびりつく(いわゆる「石鹸かす」)
- トイレの水の流れが遅い
- トイレに赤っぽい水垢の輪がつく
- 流しやバスタブの排水が遅い
体感する影響
日常生活に欠かせない水は絶えず使っているので、ミネラル含有量が高いと次のような状況が起こります。
- 石鹸と水でしっかり洗っても手にぬめり感がある
- シャンプーがあまり泡立たない
- 乾いた髪やシャワー後に、髪や肌に薄い膜や残留物があるような感じがする
- 肌が乾燥してかゆくなる
- 自分の家以外の場所でシャワーを使ったとき、髪と肌の状態が良いことに気づく
- 金属っぽい味がする(それ自体は飲むのに問題はありませんが)
自宅で上記のようなことに気づいたら、硬水の可能性があります。硬水を柔らかくする方法を調べてもいいでしょう。
Source: United States Geological Survey, WHO
からの記事と詳細 ( 硬水と軟水の違いと、それが重要な理由 - ライフハッカー[日本版] )
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