取引量で世界最大の仮想通貨取引所であるバイナンスのジャオ・チャンポンCEO(通称CZ)が、同取引所に上場する方法についていくつかの情報を公開した。フォーブスが11月29日に掲載したインタビューに答えた。
CZによると、最も重要な基準はユーザー数だという。
さらに、ブロックチェーン上のアクティブなアドレス数、ソーシャルメディアの視聴者数、コードコミット数など、他にも多くの要素があると述べた。しかし、その中でもユーザー数は「重要な指標である」と強調した。
「コインに多数のユーザーがいれば、そのコインを上場させるだろう。それが圧倒的に重要な属性だからだ。例えば、ミームトークンを考えてみてほしい。私は個人的には理解できないが、多くのユーザーに利用されていれば、我々はそれを上場させる。私の意見は重要ではなく、コミュニティの意見を参考にしている」
実際にバイナンスのウェブページには「ユーザー数が多ければ、その製品には価値がある。これは最も簡単な測定方法だ。ユーザーの統計情報を申請書に記入しよう。それが大きな助けになる」と上場に関するCZのコメントが掲載されている。
仮想通貨の上場に特化したプラットフォーム「Listing.Help」の創設者であるSergei Khitrov氏によると、バイナンスのような大手仮想通貨取引所は、上場自体ではなく主に取引量から収入を得ているため、マイナーなトークンを上場させる重要性が低いのだという。
「これは、多くのプロジェクトが理解していない主な問題の1つだ。彼らはコミュニティを構築することから始めるべきだ。そしてそれは、テレグラムチャンネルの500人や1万人ということではなく、もっと大きなオーディエンスを意味する」とKhitrov氏はコインテレグラフに語った。また、トークンの開発者には、小規模な取引所から始めることが推奨されると付け加えた。
コインゲッコーのデータによると、記事執筆時点でバイナンスは、ビットコイン(BTC)やイーサ(ETH)などの主要な仮想通貨に加え、ドージコイン(DOGE)やシバイヌ(SHIB)などの人気のミームトークンを含む、合計346銘柄をサポートしている。バイナンスの1日の取引量は280億ドルだ。
これに対し、取引量で第2位の仮想取引所であるOKExは、312種類のコインが上場しており、取引量はおよそ70億ドル。米国を拠点とするコインベースは、123のトークンに対応しており、1日の取引量は約60億ドル。
主要な中央集権型取引所(CEX)の中には、バイナンスよりも多くのトークンを掲載しているところもあり、Bittrexは記事執筆時点で450以上を掲載している。
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