エンゼルスのジョー・マドン監督(67)が、大谷翔平投手(27)の今季の活躍ぶりを振り返った。試合前にオンラインで取材に応じ、投打で期待以上のパフォーマンスを評価。「打者としても投手としても、これほどのレベルで活躍出来るとは思わなかった。今、彼がしていることを見逃さないで欲しい。例年になく素晴らしい年だった」と絶賛した。

大谷はシーズン最終戦では登板せず、打者に専念。投手では9勝2敗、防御率3・18の成績を残した。今季は制限を設けず、登板前後の試合にも出場。登板日も打席に立ち、リアル二刀流として活躍した。

日本ハム時代やメジャー1年目の二刀流スケジュールにとらわれず、フルで起用を続けたマドン監督は、「我々も、彼も、以前はやったことがない。なぜ、制限を設けないといけないのか。経験を通してパズルを組み立て、正しい結論を出そうとしなければいけない」と持論を語った。

状態の確認を欠かさず、密な会話でシーズンを乗り越えた。春季キャンプが行われたアリゾナ州テンピの球団施設で大谷、ミナシアンGMと話し合いの場を設け、「彼が休みを必要とするときは私に事前に伝えることにした。下半身に疲れを感じたら休みが必要かもしれないということが分かったが、下半身のことで彼が不調を訴えたことは一度もなかった」と明かした。

大きな故障なく、投打で完走したメジャー4年目。来季について同監督は「後半になって重要な試合になれば、守備につかせたり、何かするかもしれない。もし、彼をもう1打席立たせたいという時には、我々は以前よりも彼を1イニング守備につかせることに対して、抵抗はない」と、状況に応じた外野手起用を描いていることも明かした。