著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

先週(20日〜26日)のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比424,901円(8.16%)安の4,782,487円と反落。中国恒大のデフォルトリスクで週明けに520万円周辺から430万円付近まで安値を広げた相場は、同社デフォルトリスクの後退と米連邦公開市場委員会(FOMC)を無事に通過し一時は500万円まで戻すも、24日に中国人民銀行が暗号資産(仮想通貨)の取引、マイニング及び決済の全面禁止を発表すると急反落し、450万円にタッチ。しかし、中国絡みの規制には既視感もあり、この日の相場は米株の上昇を支えに切り返し、週末にはアルトコインの上昇に連れ高となり、400万円台後半で週足終値を付けた。

第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成

BTCは、対ドル週足で、チャート上で重要な節目となる43,000ドル(≒476万円)を死守した。同水準は、5月〜7月にかけてのレンジ上限となっており、ここを明確に割り込むと安値圏レンジに押し返された格好となり、テクニカル的なセンチメントが悪化すると指摘される。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。