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Tuesday, September 21, 2021

2週間で売り切れ コンバース「オールスター」のミニ消しゴムが4年ぶりに復活したワケ - ITmedia

3分インタビュー:

 「SNSで話題のあの商品はどうやって開発したの?」「なぜこの会社はこんな取り組みを進めているの?」ちょっと気になっていた企業の“なぜ”をコンパクトに紹介します。

 サービスや製品に込めた思いや苦労話など、担当者にしか分からない「裏側」を徹底取材。仕事が忙しくて、じっくりと情報を得ることができない人でも読めるよう、できるだけ簡潔にまとめています。テレワーク中の息抜きや移動時間、就寝前に「3分インタビュー」でサクッと情報収集!

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 コンバースの定番シューズといえば、側面に大きな星のロゴが付いた「オールスター」だろう。そのデザインを精巧に再現した「ミニ消しゴム」(495円で高さ2.5センチ)が発売からたった2週間で完売してしまったという。

 パソコンがあれば完結する仕事をしている人からは、「消しゴムなんてここ数カ月で使った記憶がない……」という意見も多そうだ。デジタル化が進む世の中で、一見不要そうに見える「消しゴム」がなぜこんなにも売れたのか? アディダスやナイキではなく、なぜコンバースなのか? 開発に携わった学研ステイフルの企画製作課の山口課長に話を聞いた。

コンバース「オールスター」のミニ消しゴムが発売2週間で売り切れに(画像:学研ステイフル提供)

ミニ消しゴムの開発秘話に迫る

――コンバースのミニ消しゴム、発売2週間で完売とのことですが、なぜそんなに売れたのでしょうか?

山口さん: 発売後、SNSで購入者が投稿してくださったことがきっかけで、人気に火が付き、「かわいい」「ほしい」という声を多くいただきました。いろいろな人に見ていただいたことで、発売後2週間で当社の在庫はほぼ完売状態になりました。

 コンバースのミニ消しゴムは初回販売が2013年で、今回が4回目となります。毎回、文房具の展示会に出店していた時から反響は大きく、生産分は全て完売していました。過去3回は完売まで数カ月かかっていたので、今回の完売スピードは非常に早いです。あらためてSNSの影響力の大きさに驚きました。

――出すたびに完売はすごいですね。前回販売から4年ほど空いているようですが、どういった経緯で再販にいたったのでしょうか?

山口さん: 以前からミニチュア文具はたくさん発売されていましたが、最近ではSNS上で精巧なミニチュア生活雑貨やお弁当、ジオラマなどを自作してアップされる人をよく見るようになりました。

 当社でも前回販売の17年から久しぶりに新色を追加して再商品化したら、「面白い!」と興味を持ってくれる人が増えるのではないかと考え、発売に至りました。今回は新色としてホワイトとブラック、またパステルカラー枠でグリーンとイエローのパステルカラーを追加した合計6色となっています。

グリーン(左)とイエロー(右)を追加した合計6色で展開する

なぜコンバースにしたの?

――そもそもなぜ、コンバースだったのでしょうか? アディダスやナイキなどのブランドもコンバースと並ぶほどの人気シューズかと思いますが

山口さん: コンバースのオールスターは100年以上の歴史がある定番シューズ。誰でも一度は見たことがある人気デザインです。もちろん、他のブランドの人気シューズもありますが、その中でもキャンバスオールスターは特別な商品だと思っております。

 という理由もあるのですが、一番は企画担当者がキャンバスオールスターをとても好んで愛用しているからです(笑)

コンバースを愛用する担当者の思いが詰まっている

――なるほど。そういった理由もあって完成度がすごく高いんですね。製作の過程で苦労した点を教えてください

山口さん: 消しゴムの原料に着色して靴の色を再現しているのですが、その調整が難しく、狙った色を出すのに苦心しました。消しゴムの原材料にはTPRという樹脂を使用します。プラスチックとゴムの中間の性質を持ち、ゴムのように軟らかくプラスチックのように簡単に加工ができるのが特徴です。 消しゴム以外にも、チューブやグリップなどで使われています。

 もろもとTPRは白い素材で、そこに顔料を混ぜることで色を作るのですが、適切な配分量を実現するのに苦労しました。何度も工場とやり取りを重ねてやっと理想の色を作り出すことができました。

――シューズ自体のかたちだけでなく、色味にもこだわっているんですね。たとえ誰にも気付かれないとしても、細部への徹底したこだわりが見られる商品ってミニチュアは特に多い気がします

山口さん: そうなんですよ。実はもう一つすごくこだわった箇所があるんです。消しゴム自体ではなく、消しゴムを入れる「箱」なのですが、今回、箱の上の穴をつぶしました。店頭に並んだ時に中身の消しゴムの色が分かるように、と開けていたのですが、「本物の箱に穴なんて開いていないし」と思っていたのでふさいでしまいました。

 営業にはあまり理解されなかったのですが、小さなこだわりです(笑)

よーく見ると穴が開いているが、今回はふさがれている

(終わり)

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