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Saturday, May 29, 2021

日本ダービーは末脚が重要なレース - 伊吹雅也 | 競馬コラム - netkeiba.com - netkeiba.com

 前回5月23日のWIN5は2億7208万2120円の高額配当決着となりました。的中票数は前々回5月16日と同じく2票どまり。2回連続で的中票数が10票未満だったのは、2013年の4月28日(5票)・5月5日(的中なし)、2019年の2月24日(1票)・3月3日(的中なし)以来で、通算3回目となります。

 ちなみに、2回連続で「払戻金額が1億円以上、もしくは的中なし」だったのもこの3例だけ。つまり、的中なしを含むことなく2回連続で「払戻金額が1億円以上」となったのは、前回ならびに前々回が史上初めてだったのです。「さすがに3回連続の“億超え”はないだろう」と考えるのか、それとも「この流れなら3回連続の“億超え”もあり得る」と考えるのかが、今週のWIN5攻略における最初のポイントかもしれません。

 明日5月30日のWIN5は総出走頭数が85頭、総組み合わせ数が141万48通り(土曜12時現在)。このまま出走取消等がなければ、総組み合わせ数は2011年の10月30日に並ぶ歴代2位タイとなります。WIN5に限った話ではありませんが、総組み合わせ数が多ければ多いほど、高額配当が飛び出す可能性は高まるもの。ここ2週の流れを抜きにしても、極端な低額配当で決着する確率は低いと見るべきでしょう。

 なお、ダービーデイの明日5月30日は発走スケジュールが変則的。WIN5の発売締切時刻は14時10分(JRAダイレクトは14時05分)予定となっておりますので、お買い逃がしのないようご注意ください。

【2021年05月30日発売分の1点予想】

東京9R 3.コラルノクターン
中京9R 2.メイショウコジョウ
東京10R 4.サペラヴィ
中京10R 16.ボンセルヴィーソ
東京11R 1.エフフォーリア

【1レース目 薫風S(東京9R)】

 順調な前走好走馬を素直に重視したい一戦。「前走の着順が7着以下(競走中止を除く)だった馬」は2017年以降[0-1-1-21]、「前走との間隔が中6週以上の馬」は2017年以降[0-0-0-12]と、それぞれ苦戦していました。ファイアランス・ゼノヴァース・ファシネートゼットらは過信禁物です。

 バンブトンハート・ダンケシェーンあたりも侮れませんが、注目はやはりコラルノクターン。コース適性を含め、特に不安要素が見当たりません。

【2レース目 香嵐渓特別(中京9R)】

 今年の3回中京ダ1900m(5月29日終了時点)は、父か母の父にサンデーサイレンス系種牡馬を持つ馬が中心。「父も母の父もサンデーサイレンス系以外の種牡馬だった馬」は[1-2-2-26]で、単勝回収率が8%、複勝回収率が20%にとどまっています。

 チャンスがありそうなのはメイショウコジョウ・ブルーコンパクタ・ハヤブサナンデクン・ユウゲン・エカテリンブルク・マイネルイリャルギあたり。4歳、かつ実績上位のメイショウコジョウは押さえておくべきでしょう。

【3レース目 むらさき賞(東京10R)】

 今回より長い距離のレースを経由してきた馬が圧倒的に優勢。「前走の距離が2000m未満だった馬」は2016年以降[0-0-2-32]でした。ダイワクンナナ・モンブランテソーロなど、注目を集めそうな馬の大半がこの条件に引っ掛かっている点は気掛かりです。

 狙ってみたいのはサターン・サペラヴィ・シンボ・セイウンヴィーナスあたり。休養明け2戦目のサペラヴィは特に期待できるのではないかと思います。

【4レース目 安土城S(中京10R)】

 年明け以降の戦績や馬齢がポイント。「“同年、かつJRAのレース”において2着以内となった経験がない、かつ馬齢が5歳以上の馬」は2018年以降[0-0-1-23]なので、あまり強調できません。2走前の京都牝馬Sで3着に食い込んだブランノワールはともかく、他の該当馬は評価を下げるべきでしょう。

 なお「前走の条件が重賞以外だった馬」は2018年以降[0-1-1-24]、「前走との間隔が中10週以上の馬」は2018年以降[0-0-0-12]、「調教師の所属が美浦の馬」は2018年以降[0-0-0-8]。クリノガウディー・ヴェスターヴァルト・シヴァージらも扱いに注意したいところです。

 これらの条件を綺麗にクリアしているのはカリオストロ・ボンセルヴィーソの2頭だけ。いずれも展開に恵まれそうですし、チャンスはあると思います。

【5レース目 日本ダービー(東京11R)】

 大敗直後の馬や、先行力の高さを活かす競馬で好走したばかりの馬は不振。「前走の条件が“JRAのレース”、かつ前走の上がり3ハロンタイム順位が6位以下だった馬」は2015年以降[0-0-1-46]と期待を裏切りがちでした。

 また「“JRA、かつ2000m以上、かつGI・GIIのレース”において“着順が3着以内、かつ上がり3ハロンタイム順位が4位以内”となった経験のない馬」は2015年以降[0-1-1-57]。2000m未満のレース、GIII・オープン特別・条件クラスのレースでしか好走していない馬はほとんど上位に食い込めていません。シャフリヤール・サトノレイナスらは苦戦する可能性が高いと見るべきでしょう。

 さらに「父がディープインパクト以外、かつ生産者がノーザンファーム以外の馬」は2015年以降[0-1-0-48]なので、割り引きが必要です。

 今年はエフフォーリア・レッドジェネシス・ヨーホーレイク・ステラヴェローチェあたりが有力。単勝で保険を掛けることもできる5レース目ですし、無理に手を広げずエフフォーリアだけ押さえておくのもひとつの手だと思います。

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