将来登場予定の市販モデル、フルEV仕様「MINI JCW」を示唆
独BMWは2021年3月30日、2021年シーズンのFIAフォーミュラE世界選手権シリーズの新しいセーフティカーに採用される電動MINI「MINI Electric Pacesetter(MINIエレクトリック ペースセッター)」を発表した。
MINIエレクトリック ペースセッターは、MINIのフルEV「MINIクーパーSE」をベースに開発されたモデルで、将来市販される予定のMINI EV高性能バージョン、ジョン・クーパー・ワークス(JCW)を示唆している。
エクステリアは、丸型のヘッドライトや六角形のラジエーターグリルなど、クラシックなMINIのアイコンを継承している。広くなったトレッドに対応したホイールアーチや、左右に追加されたスプリッターを備えたフロントエプロンなど、JCWの特徴体な要素が追加されている。
スパッツとスポイラーはMINIオックスフォード工場で作られている。これはリサイクルされたCFRP(炭素繊維プラスチック)から3Dプリントされている。
インテリアはフロントシートのみで後席は外されている。カーボンファイバーインパクトアブソーバー付きステアリングホイール、デジタルインストルメントクラスターで構成され、中央のインフォメーションディスプレイは、カーボンファイバーカバーを使用してさらに軽量化を図っている。
また軽量化のために採用されたカーボンファイバー製ドアパネルには、ドアを簡単に閉じることができるように布製ストラップが付いている。インテリアのもうひとつの特徴は、溶接されたロールケージが付いていることだ。
細部にわたり軽量設計を施した結果、MINIエレクトリック ペースセッターの車両重量は1230kgと、ベースモデルよりも130kg軽量化されている。
フロントに搭載されるモーターは135kW(184ps)・280Nmを発生。0-100km/h加速は6.7秒(標準のMINIクーパーSEは7.3秒)というパフォーマンスを誇るという。最高時速はリミッターにより150km/hに制限されている。
タイヤは245/40R18サイズのミシュラン・パイロットスポーツを装着。このタイヤはフォーミュラEレーシングカーの前輪に装着されているものと同じものになる。
MINIエレクトリック ペースセッターは、2021年4月10日にイタリア・ローマで開催されるFIAフォーミュラE世界選手権第3戦/第4戦ではじめてお披露目される予定だ。ここではFIAフォーミュラEセーフティカーの公式ドライバーであるブルーノ・コレイア氏がステアリングを握る。
コレイア氏は「フォーミュラE用のMINI電動セーフティカーは、敏捷性やパフォーマンス、そしてスタイリッシュさと、すべてを備えています」とコメントする。「これを運転するのはとても楽しいです。やはりゴーカートフィーリングです」
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BMWは2021年3月17日、BMWグループの年次会議において、プレミアムコンパクトブランド「MINI」を完全電気自動車(EV)ブランドにすると発表している。
4年後の2025年に、内燃機関(ガソリン/ディーゼルエンジン)モデルとしては最後のニューモデルを導入、それ以降はフルEVのみを販売する予定だという。
これにより、2027年までにはすべてのMINIモデルの50%以上がEVとなり、2030年代初頭にはMINIブランド全体で完全EV化を果たし、世界のあらゆる地域に拠点を持つグローバルブランドとしての地位を維持していくとしている。
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