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Tuesday, March 23, 2021

5LサイズのミニPCでCore i9&グラボ追加可のハイパワー! テレワークからゲームまで使える「XPG GAIA Mini PC」 (1/2) - ASCII.jp

サイドにスカルマークをデザインしたクールな筐体が印象的なXPG GAIA Mini PC。容積5リットルのコンパクトさで8コアのCore i9を搭載。グラボも追加できる

 「XPG GAIA Mini PC」は、ADATAのゲーミングブランド「XPG」から登場した小型PC。容量約5リットルのコンパクトなボディーに最大8コアの高性能CPU、豊富なインターフェースを備えることに加え、ビデオカードも追加できる拡張性を備えている。

 ラインナップはCore i9モデルとCore i7モデルの2モデルで展開される。ここでは上位のCore i9モデルをレビューしよう。

開封の儀をしてみたくなる存在感があるパッケージ

 まず目を引くのがパッケージ。鮮烈なレッドのカバーの内側の化粧箱、内部の樹脂製パッケージまで高級感たっぷりで、ブロガーやYouTuberでなくとも思わず「開封の儀」をしたくなってしまうような存在感がある。

鮮烈なレッドのカバーが印象的だ

Intel NUC9 Extreme Kitをベースにしており、パッケージも同じものが使われている

 樹脂製パッケージは高品質なロックベルト付きで内側にも密度の高い硬質な緩衝材が詰め込まれており、本来を持ち運ぶときにも使えそうだ。

スカルマークがデザインされた樹脂性ケースに入っている。金属製の高品質なロック機構を備えたベルトがついている

樹脂製ケースのカバーを開けたところ

 なお、PCパーツに詳しい方なら外観ですでにピンと来ているかもしれないが、本製品はインテルのゲーミングNUCベアボーンキットがベース。「Ghost Canyon」の開発コードネームでも知られる「NUC9 Extreme Kit(NUC9i9QNX)」を採用している。本体フロントにXPGブランドのミラーロゴが追加されているが、基本的な仕様は同じものでパッケージも共通のようだ。

Thunderbolt 3×2など
豊富なインターフェースを備えた容積5リットルのボディー

 本体筐体の具体的なサイズは238×216×96mm、容積にすると約5リットルだ。重さは約3.23kgと、小さく軽量で扱いやすい。

週アスムックと横置きで重ねてみたところ。本体のコンパクトさがわかる

 両サイドパネルはスカルマークをデザインしたメッシュ仕様。フラットなフロントマスク、トップカバーの排気口も含め、シンプルながらこだわりを感じるデザインだ。

 充実した端子類も魅力。Thunderbolt 3を2基搭載するので、高速なThunderbolt 3対応の外部ストレージが利用できる。カメラから高速にデータが取り込めるSDメモリーカードリーダー(SDXC、UHS-II対応)も搭載するので、クリエイティブ用途への適性も高い。

前面には2基のUSB 3.1、3.5mmオーディオ端子、SDメモリーカードリーダー(SDXC、UHS-II対応)が、背面には2基のThunderbolt 3、4基のUSB 3.1、有線LAN、HDMI 2.0a出力、3.5mmオーディオ/TOSLINK兼用端子がある

8コア16スレッドで最大5GHz動作のパワフルなCPUを搭載

 コンパクトなボディーながら、パワフルな性能をもつのが本製品の大きな特徴。CPUにはCore i9-9980HKを標準装備。8コア16スレッド、最大5GHzで動作するノートPC向けとしては第9世代Coreプロセッサーの最高峰モデルだ。TDPは45Wで、ノートPC向けとしては発熱が高いモデルだけに放熱設計は入念になされている。

CPUにはCore i9-9980HKを搭載。ノートPC向け第9世代Coreプロセッサーの最高峰モデルで8コア16スレッド、最大5GHz動作とパワフルなスペックを持つ

 CPUとメモリ、M.2 SSDを効率的に冷却できるシロッコファンを搭載した専用設計の冷却機構を用意するとともに、全面メッシュ仕様の両サイドパネル、トップ排気を採用し、ボディー全体のエアフローを最適化している。空気は温度が上がると上昇していく性質があるため、こうした天面排気スタイルは最も効率が良いといえる。

ビデオカードのように見えるユニットにCPU、メモリ、ストレージを集約し、専用の冷却機構を用意。ボディー全体でエアフローを最適化しており、トップカバーの裏には2基の排気用ファンを実装している

専用冷却機構のファンを取り外したところ。M.2 SSD用にも熱伝導シート付きのヒートシンクが用意されている

XPGブランドのメモリーと高速SSDを標準搭載する

 標準搭載のメモリとストレージはXPGブランドで統一。メモリはDDR4-3200(PC4-25600 SO-DIMM)が32GB(16GB×2)、ストレージは「XPG SX8200 Pro」の2TBモデルを搭載する。

SO-DIMMソケットが2基あり、2枚のPC4-25600(DDR4-3200)対応SO-DIMMが実装ずみだ。メモリモジュールはもちろんXPGブランド品。1枚16GBで合計32GBを搭載している。M.2ソケットは標準では2TBのXPG SX8200 Proが搭載される

 XPG SX8200 Proは、3D TLC NANDフラッシュメモリとDRAMキャッシュを搭載した堅実設計のメインストリームモデルで、PCI Express 3.0x4対応のSSDとしてはトップクラスの性能をもつ。高性能なCPUに見合うぜいたくな構成だ。なお、M.2ソケットは標準で1基空いているのでさらに追加することも可能だ。

最大207mmまでのグラボが追加可能
ゲーム性能を重視するなら、うまく活用したい

 本製品の魅力の1つが、これだけの小型筐体でありながら、外付け周辺機器以外の拡張の余地があることだ。M.2ソケットにSSDを追加できることもそうだが、最大207mmまでで、2スロット占有タイプのビデオカードを追加することができる。電源も500Wを搭載しており、ビデオカード用の電源コネクターもあるので、サイズさえ収まるのであれば、ミドルレンジ上位クラスまでは対応できる。

標準でPCI Express x16スロットとオープンタイプのPCI Express x4スロットが空いている

内部の様子。最大207mmまでのビデオカードが搭載可能だ。電源は500W、80PLUS Platinum認証の高効率電源が採用されている

 ビデオカードの性能はゲーム性能やクリエイティブ性能への影響が大きい。自分の好きなビデオカードを追加して、本機の利用用途をさらに拡大することも可能なのだ。

手持ちのGeForce RTX 2060 SUPER搭載ボードを入れてみた。さすがにギリギリ感があるが、170mmくらいのショートサイズの製品ならもう少し楽に入る

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