新型コロナウイルスの感染拡大の影響で休館が続く横浜市中区の映画館「シネマ・ジャック&ベティ」を支えようと、有料のオンライン上映企画「INDEPENDENT THEATER」が始まった。同館に縁がある若手映画監督や映像作家による作品約40本が公開されている。
ジャック&ベティは、1952年に建てられた横浜名画座を引き継ぐ形で、1991年にオープンした映画館。見る機会の少ない良質な映画を上映する、個性的なミニシアターとして知られてきた。
だが感染拡大で客が激減し、緊急事態宣言が出たあとは休館している。経営は厳しさを増し、発表の場を失った映画製作者も打撃を受けた。このため、ジャック&ベティと映画製作者を支えようと、映画配給会社のガチンコ・フィルム(東京都目黒区)がオンライン上映を企画した。
公開作品は、ジャック&ベティでこれまでに開かれた「横濱キネマ・カーニバル」「横濱HAPPY MUS!C映画祭」「横濱インディペンデント・フィルム・フェスティバル」の上映作品を中心に選ばれた。ドキュメンタリーやアニメ、音楽作品など、内容は幅広い。
「Danchi Woman」(2019年、27分)は、横浜市中区海岸通にあった築約50年の海岸通団地が解体されることになった際に、引っ越しや家賃の問題に直面しながらたくましく生きる人たちを描いたドキュメンタリー。
「夢こそは、あなたの生きる未来」(18年、74分)は、ミス日本コンテストに臨んだ女性たちの姿を追った作品だ。
オンライン上映企画では、こうした作品群を1本300~千円で見ることができる。1回支払うと、3日間は何度でも見られる仕組みだ。収益はすべて、ジャック&ベティと映画製作者に分配するという。上映作品は今後も増える見通し。現時点ではオンライン上映は7月までを予定している。
視聴はウェブサイト(http://g-film.net/independent)で。(林瞬)
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May 24, 2020 at 08:30AM
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神奈川)ミニシアターを支えよう オンライン上映企画 [新型コロナウイルス] - 朝日新聞社
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