小手先のテクニックの前に、マーケティングの大筋を整えるようなヒントを見出していただけたら幸いだ。
コンテンツ:消費・提供はさらに活発に。ユーザーのためのコンテンツを
もはやコンテンツ過多なのではないかと思われるくらい、ニュース、ブログメディア、動画、音声などデジタルを中心とするコンテンツが溢れかえっている。日本でも多くの著名人がYouTubeに参入したり、ソーシャルメディアを解禁するなど、2019年はさらなる盛り上がりがあったと思う。
以下のグラフを見てわかる通り、ここ、アメリカでもデジタルコンテンツの消費は実際に増加傾向にある。この数字は予測ではなく、実際に費やした時間だ。
digital content consumption(アメリカの18歳以上の大人の1日のデジタルメディア利用時間。データ転載元)
中でもモバイルでの利用時間の伸びは著しい。この点において、2020年以降も5Gの導入や高画質カメラ・液晶のついたモバイル端末が普及が進むと仮定するならば、さらにモバイルを中心としたコンテンツ消費時間は増えるだろう。
また、AIなどによる自動化、最適化も進歩していけば、これも後押しの要因となる。例えば自動運転は運転手さえも運転する必要がなくなり、空いた時間で他のこと(コンテンツ消費)ができるようになる。
さらに、ソーシャルメディア大手各社の新しい機能・サービスのリリースを見ていくと、さらなるユーザーの取り込み、コンテンツの拡大が予想できる。
●Facebook Watch(2018年にFacebookがリリースした動画オンデマンドサービス)はリリースから約2年で1億4000万デイリーユーザーを達成。
●InstagramのIGTVを中心に長めの動画配信・ライブ配信が普及してきた。IGTVはランドスケープモード(横長)の動画に対応(2019年5月)Twitterもライブストリーム配信に、他ユーザーが参加して「発言」できるような機能を追加(2019年5月)
●Facebookは子会社のOculusのVR技術を使い、VRソーシャルメディアであるFacebook Horizonを2020年にローンチすると発表。VRでのソーシャルインタラクションだけでなくコンテンツも期待される。
これらはほんの一部に過ぎないが、こういったソーシャルメディアが、コンテンツを消費するユーザーにとってより使いたくなるサービスになっているのと同時に、コンテンツを作る側にとっても嬉しい環境が整ってきていることも鍵だろう。
スマートフォン1つでも十分な画質のコンテンツは作れるし、動画や画像などの編集アプリも充実してきて、コンテンツ提供側になる参入障壁は今まで以上に低い。
さらにこういった個人や企業の、ゼロからのコンテンツ成功体験などがまたコンテンツとして拡散されることで、参入願望も増える。
少し話はずれるが、人はアウトプットをすることで、他人に価値を与えることができ、自分の存在意義を感じられるようになる。つまり人がコンテンツを作りたい(アウトプットしたい)という願望・意欲は自己形成のためにも続いていくだろうと考えることができる。
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April 21, 2020 at 12:30PM
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アメリカに学ぶ、2020年のマーケティング重要な3つのポイント - Forbes JAPAN
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