さらにデカくなった
MINIカントリーマンは、一部の原理主義的な好事家から、とくに「デカい。もはやMINIと呼べないのでは?」と評される。
「MINIクロスオーバー/カントリーマン」を名乗るMINIのコンパクトSUVは、今回で通算3世代目だ。2010年に本国デビューした初代も、MINIの中心的存在である「3ドア」より全長で40cm強、全幅と全高で10cm以上も拡大。ひとつ上級のCセグメントハッチバックに近いサイズとなっていたが、土台となるプラットフォームは3ドアの拡大版だった。
続く2代目は、プラットフォームがBMWの「X1」や「X2」「2シリーズ アクティブツアラー/グランツアラー」と共有化されて、クルマのつくりは完全に1クラス上になった。初代比でホイールベースが7.5cm、全長も約20cm大型化したいっぽうで、前後オーバーハングを切り詰めたデザインも特徴的だった。たとえばホイールベースが同寸のX1と比べると、全長は約14cm短く、CセグメントSUVとしては明らかにコンパクトだった。つまり、MINIとしては大きくても、MINI≒小さくあろうという意図は明確だった。
で、今回の新型である。先代より2cm成長したホイールベースはやはり同世代のX1などと共通なのだが、オーバーハング(とくにリア)にたっぷり寸法が取られたことで、全長は先代より13cm大きい。全高も6~7cm背高となって、見るからにマッシブになった。
それでも最新のX1よりはまだ短いが、その差は一気に5cm強まで縮小。4455mmという全長はCセグメントSUVとしては特別にコンパクトとはいえなくなった。新型のカントリーマンには、小さくあろう……という強い意志はあまり感じられない。代を追うごとに大型化するのはある意味で必然だが、今回もまたひとつ、サイジングの壁を乗り越えた感がなくはない。
しかし、今やMINIというのはひとつの自動車ブランドなので、需要があれば大型化もする。実際、クロスオーバー/カントリーマンは、MINIの販売の半分近くを占める基幹機種だ。
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