2023年9月にドイツ・ミュンヘンで開催された「IAAモビリティ2023」で世界初公開された、4代目となる新型「ミニ・クーパー3ドア」。まもなく日本でも何らかの発表があるようですが、どのようなクルマに進化したのでしょうか。
4代目に進化したミニ・クーパー3ドアは全長3860mmのコンパクトハッチ
2023年9月にドイツ・ミュンヘンで開催されたIAAモビリティ2024で世界初公開された4代目となる新型「ミニ・クーパー3ドア」。
当初は電気自動車(EV)のみのラインナップでしたが、2024年2月に待望のガソリンエンジン搭載モデルが登場し話題となっています。
新型ミニ・クーパー3ドアとはどんなクルマなのでしょうか。また現在発表されているラインナップとそれらの違いとはどうなものなのでしょうか。あらためて紹介します。
ミニは、1959年にブリティッシュ・モーター・コーポレーション(BMC)が開発、およそ40年もの間モデルチェンジすることなく製造されていたクラシックMini(ミニ)を起源としています。
そのモデルをモチーフとして、BMWが2001年に発表した初代MINI(ミニが誕生。今回登場した新型ミニ・クーパー3ドアはBMWミニとしては4代目となる新型モデルです。ただしBMWのリリースでは、クラシックミニを初代として「5代目」とされています。
新型ミニ3ドアのボディサイズは全長3860mm✕全幅1760mm✕全高1460mmで、従来型モデルと比較すると全幅と全高が30mmほど拡大されました。
エクステリアデザインは、丸目ヘッドライトやウエストラインの高いロングキャビンはひとめでミニとわかるものですが、造形をよりシンプルにしてメッキパーツを極力削減された外装は、新世代のミニを感じさせるものです。
ヘッドライトはLED化されていますが、クラシック・ミニから続く丸目は健在です。またフロントグリルもクラシック・ミニからの伝統となる台形をイメージしています。ただしフロントグリルは、よく見ると従来型ミニの六角形から八角形に進化しているのがわかります。
切り立ったAピラーで、フロントガラスは他のコンパクトカーと比べて直立しており、運転席に座るとミニ独自の視界を味わうことができます。これも初代から変わらない部分です。それにもかかわらず、新型ミニ・クーパー3ドアの空気抵抗係数(Cd値)は0.28と、コンパクトセグメントとしては傑出しているといいます。
インテリアデザインもシンプルな造りになり、ミニでは定番の円形センターメーターは今回も継承されましたが、従来の運転席前にあったスピードメーターは廃止されました。
クラシック・ミニで有名な「ミニマリストデザイン」を反映。アレック・イシゴニス卿がデザインした1959年登場のクラシック・ミニの内装、中央の丸形メーターとトグルバーの組み合わせは、新型ミニ・クーパーではこれらの要素がステアリングホイールと組み合わされ、最大限に純粋なデザインとなっています。すべてを必要最低限に絞り込んだ新しいインテリアは少数のコンポーネントで対応しています。
今回登場した新型ミニ・クーパ3ドアでは、センターメーターが9.4インチまで拡大されており、速度や水温の情報の集約や空調のコントロール、ナビなどの操作をタッチパネル方式でおこないます。
EVが2グレード、ガソリンモデルが2グレードという展開
新型ミニ3ドアに用意されるグレードは、4グレード。EVが2グレードにガソリンエンジン搭載モデルが2グレードとなります。
4代目となる新型ミニ3ドアは、まず最初にEVの2モデルが登場しました。
「ミニ・クーパーE」「ミニ・クーパーSE」で、前者はスタンダードモデル、後者は高性能モデルという立ち位置となります。
新型ミニ・クーパーEは184馬力・290Nmを発生するモーターを採用。40.7kWhのリチウムイオンバッテリーを装備し、一充電の航続可能距離は最大305kmとなります。また0−100km/h加速は7.3秒です。
上級モデルの新型ミニ・クーパーSEは、218馬力・330Nmを発生するモーターを搭載。リチウムイオンバッテリー容量は54.2kWhで、WLTPモードでの航続可能距離は最大402kmまで増加します。ミニ・クーパーSEの0-100km/h加速は6.7秒です。
この2グレードは電動ドライブトレイン技術により、ミニ特有の「ゴーカートフィーリング」の感触が向上するといいます。ミニらしい正確なステアリングフィール、強力なブレーキ、フロアに設置された高電圧バッテリーによる低重心と相まって、新型ミニ・クーパーは日常の利便性を高めています。
続いて2024年2月10日に追加されたのが、ガソリンモデルの「ミニ・クーパーC」および「ミニ・クーパーS」です。
新型ミニ・クーパーCは、現行型ミニ3ドアの「ミニ・ワン3ドア」の後継モデルといえる立ち位置で、156馬力・230Nmを発生する1.5リッター直列3気筒ターボエンジンを搭載、0−100km/h加速は7.7秒というパフォーマンスを発揮します。
新型ミニ・クーパーSは、従来どおり高性能モデルになります。204馬力・300Nmを発生する2リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載、0−100km/h加速は6.6秒と、4グレードのなかではもっとも加速性能の高いモデルになっています。
なお、従来ミニ3ドアにあったディーゼルモデル「ミニ・クーパーD」「ミニ・クーパーSD」、およびジョンクーパーワークスの「ミニJCW3ドア」はまだ設定されていません。ただし新型ミニ・クーパー3ドアには「JCWトリム」と呼ばれるデザイントリムを選ぶことができます。
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注目度の高い新型ミニ・クーパー3ドアですが、いつ日本にやってくるのでしょうか。
スケジュールに関してはいまのところ未定ですが、3月2日の「ミニの日」に開催されるイベントで、何らかの発表があると予想されます。
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