タレント菊池柚花(ゆうか、23)が2日、キャスターを務めるNHK BS1「ワースポ×MLB」に出演し、同日に務めたプロ野球、ロッテ-楽天(千葉・ZOZOマリン)の始球式を振り返った。

NPBの公式戦で始球式を務めるのは初で、番組終盤でその模様も放送された。大きく振りかぶって投げたボールは1バウンドしてキャッチャーミットにおさまった。「投げる前は本当に緊張しました。貴重な機会で感謝の気持ちでいっぱいです」と振り返り、番組で共演した五十嵐亮太氏からは「腕触れてますね、そしてこの衣装、パーフェクトです。普段ここでお仕事している時とは雰囲気がまた違ってすてきですね。こんな一面もあるんですね」とロッテのユニホームに白いミニスカートというキュートな装いも合わせて褒められた。

菊池は番組でロッテ澤村拓一投手や黒木知宏一軍投手コーチとも共演しており、この日は登板前練習で黒木コーチの指導を受け、澤村がキャッチャー役を務めた。着用ユニホームの背番号は黒木コーチの現役時、そして澤村が現在背負っている「54」。黒木コーチは番組にコメントを寄せ「今日のマウンドは一生懸命に野球の魅力を伝えてくれていることに神様がくれたご褒美だと思います。これからも剛速球ストライクのワースポ×MLBを期待しています」と菊池の投球をたたえていた。

菊池は4月に地元栃木県内で行われた独立リーグ、BC栃木の試合で人生初の始球式を務め、見事なノーバウンド投球を披露していた。その時はロッテなどでも活躍したBC栃木の成瀬善久選手兼任ヘッドコーチを前にワインドアップモーションから「大谷翔平さんを参考にしたツーシーム」を外角高めに放ち、空振りを奪った。

ゆくゆくは「メジャーの舞台でも始球式をしたい」と意気込んでおり、この日の投球後は「感動やうれしさ、いろいろな感情が込み上げてきました。選手の皆さんがあれだけの大舞台のプレッシャーの中で日々プレーされていることを感じて、改めて尊敬の気持ちが生まれました」と振り返った。

今後の目標については「またいつか始球式に呼んでいただけるように、次は絶対ノーバウンドで、フォーシーム、クロスファイヤーでズバッと決まるボールを投げたいです。そのために、今日いただいたアドバイスを参考にして投球練習をしたいです。そして、マウンドで感じた気持ちを胸に、今日の経験をキャスターとしても生かしていきたいです」と語った。

◆菊池柚花(きくち・ゆうか)2000年(平12)1月19日、栃木県出身。明大在学中にスカウトされ芸能界入り。野球には明大在学中に神宮球場へ母校の応援に行った際に、当時のエース森下暢仁投手(現広島)の姿を見て夢中に。22年からMLBの面白さを試合映像などと共に伝える番組「ワースポ×MLB」土曜、日曜キャスターのほか、とちぎ未来大使なども務める。MLBの推し球団はメッツ。特技は書道とピアノ。161センチ。