クラシックな名作や鋭いドキュメンタリー映画などの上映を続け、名古屋のミニシアター文化の一翼を担ってきた名古屋シネマテーク(名古屋市千種区)が、今夏にも閉館することが分かった。収益の悪化が原因とみられる。十日、約五百人の会員や配給会社などに手紙で通知した。
一九八二年六月オープンで、主に同市内で七〇年代から活動を続けていた自主上映グループ「ナゴヤシネアスト」が前身。一スクリーン全四十席と小規模だが、東海テレビ製作のドキュメンタリー映画「人生フルーツ」(二〇一七年)の上映でのべ一万人以上を動員し、最近ではフランスを代表する監督ジャンリュック・ゴダールの追悼映画祭(十九日まで)を開くなど、注目を集めてきた。
会員に支えられ、コロナ禍の苦境でも一千万円近くカンパなどが集まったが、収益の減少傾向が続いていた。長く足を運んできた六十代の男性会社員は「名古屋東部の映画文化を支えてきた。なんとか再開してもらいたい」と話した。
同市内のミニシアターでは、東区の名演小劇場も三月二十三日で休館した。(花井康子)
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