三菱は新型軽クロスオーバーモデル「デリカミニ」を2023年1月に初披露します。“●●ミニ”といえば、2013年に生産を終えた「パジェロミニ」が思い出されます。スズキ「ジムニー」の好敵手だったパジェロミニとはどのようなクルマだったのでしょうか。
●●ミニといえば思い出される「パジェロミニ」!
三菱は、2023年1月の東京オートサロン2023に新型軽クロスオーバー「デリカミニ」を初公開しますが、三菱の“●●ミニ”と聞いて、1994年にデビューした「パジェロミニ」を連想した人も多いはずです。
2013年の生産終了から10年目となるいまも復活を望む声も多い本格軽SUV、パジェロミニの歴史を振り返ります。
パジェロミニは、本格的なオフロードSUVとして大人気となった「パジェロ」のネームバリューと、外観のイメージを投影した軽SUVでした。
フォルム、大径タイヤ、2ドアボディ+後部の横開きバックドア、そして各部のディティールに至るまで、パジェロの要素を色濃く反映し、車名通りのクルマに仕上がっていました。
そして“パジェロ”を名乗るからには悪路走破性も気になるところですが、そこも抜かりはありませんでした。
ビルトインラダーフレーム構造に「イージーセレクト4WD」を採用。時速80キロ以下なら、走行中でも2WD/4WDの切り替えを可能としたほか、フロントにはフリーホイール機構を備えたフロントデフを搭載。さらに副変速機も備えており、充分な悪路走破性を持っていました。
それでいてオンロードの快適性も重視されていることから、同様の軽四輪駆動車「ジムニー」よりもライトなシティ派SUVとして、またどんな場面でも活躍するパーソナルギアとして、多くの支持を得ました。
エンジンは、軽自動車としては破格な4気筒5バルブターボ、もしくは4気筒4バルブ自然吸気タイプを搭載。
特別仕様車の「スキッパー」や、ジープのような縦型グリルを装着しストリートスタイルを意識した装飾を施した「デューク」など、バリエーションも豊富に設定されたことも特徴でした。
さらに1.1リッターエンジンを載せてオーバーフェンダーを追加した小型乗用車版の「パジェロジュニア」も1995年に登場し「パジェロ3兄弟」を形成しました。
1998年には、軽自動車規格の拡大に応じたフルモデルチェンジが実施され2代目に。初代のイメージを残しつつ、角型ヘッドライトなどで洗練さをアップしました。
オンロード寄りの性格を強調した2WD仕様や、丸目4灯にカラードパーツを多用した「リンクス」など、スタイリシッシュさを増した仕様も数多く用意されました。
さらに2008年からは、日産にも「KIX(キックス)」という車名でOEM供給をスタートしています。余談ですが、2020年に国内デビューした同名コンパクトSUVのスペルは「KICKS」です。
なお1998年にモデルチェンジしたパジェロジュニアの後継車は「パジェロイオ」を名乗り、別ボディで独立しています。
その後パジェロミニは、年々厳しくなる安全基準に対応できなくなったため、2013年に生産を終了。以降、現在に至るまで、三菱はジムニーに対抗できるような軽の本格SUVを販売していません。
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本家の四輪駆動車パジェロも、2019年に国内販売を終えており、日本市場ではパジェロの名前が完全に消滅してしまいました。
しかし世はアウトドアブーム。スズキ「ハスラー」やダイハツ「タフト」、そしてジムニーには多くのファンがいます。
そんな今だからこそ、新型デリカミニよりも悪路に強くパジェロの名を今に受け継ぐ軽SUVとして、ぜひともパジェロミニには復活してほしいもの。
復活の噂は常に聞かれますが、いまのところ三菱からのアナウンスはないまま。しかし今後も期待して待ちたいところです。
からの記事と詳細 ( 軽の本格四輪駆動車「ジムニー」の好敵手! クロスオーバー「デリカミニ」登場で復活の期待も高まる「パジェロミニ ... - くるまのニュース )
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