自由研究の課題
自由研究として工作をするのであれば、次のようなことを考察してみるといい。
どんな順番で反射してる?
万華鏡では鏡に映ったものが反射してパターンが出来上がるが、どんな順番で反射しているのだろうか? これは、反射を繰り返すうちに少しずつ暗くなるので、明るさが比較できるとわかりやすい。画像編集ソフトを使ってコントラストを上げてみたり、明るさの数値を調べたり。
なんでこんな模様ができるの?
これもどのように反射を繰り返しているのかを調べてみるといい。たとえば文字を撮影してみると反転して鏡文字になったりするので、考察がしやすい。
万華鏡の種類
今回紹介したのは正三角形のパターンの3ミラーシステムだが、万華鏡のミラーシステムにはさまざまな種類がある。それを調べて、ほかの万華鏡を作ってみてもおもしろい。
ミラーについて
万華鏡に向いているのは表面反射鏡だ。工作に向いているのはプラスチック製のものだが、反射率が低く、歪みが生じやすいというデメリットがある。ガラス製の場合は反射率が高くクリアな写真を撮影することができるが、ガラスをカットしなければならない。
以下が、プラスチックとガラスのミラーでの写りの違いだ。ちょっとした工作として楽しむレベルであればプラスチックでもオーケー。作品としてしっかり撮りたくなったら、ガラス切りにも挑戦してみてほしい。YouTubeではガラスの切り方動画などもアップされている。また今回紹介したトイレットペーパーサイズとチップスターサイズのガラス製ミラーは、Amazonで購入可能。
本格的に撮影してみる
以下は現在私が撮影している方法だ。もう何年も万華鏡写真を撮影しているので、少しずつ撮り方も変わってきた。まず、レンズへはチップスターの空き箱をステップアップリングで取り付け、真俯瞰で撮影を行う。俯瞰撮影にはLeofotoのギアセンターポール(GC-282AL)を使っているが、しっかりしていて扱いやすい。
ライティングはLED照明を使うか、窓際で自然光を使うか。自然光だと時間により変化してしまうが、撮っていて気持ちいいし、きれいに写るので自然光で撮ることが多い。透過光で撮りたい時にはNEEWERのLEDビデオライト(GL1)を利用している。ライトボックスでもオーケーだが、光量が少なかったり、フリッカーが発生したりでいい製品に出会わなかった。これは光量や色温度も変えられるので気に入っている。
そしてこのライトの上に少し浮かした状態で無反射ガラスを置き、その上に被写体を置いて撮影している。無反射ガラスを動かすと模様が変わるので、その変化を外付けのモニター(NEEWER NW-760)で見ながらリモコンでシャッターを切る。
無反射ガラスとライトの間に透明フィルムに画像をプリントしたものを挟めば、バックに変化を付けたものも撮影することができる。
透過光でなければ、バックはいろんなものを使うことができる。布地や千代紙など柄があるものを使ってもいいし、しわくちゃにしたアルミホイルとか、タブレットに映し出した画像などなんでもありだ。ルールは何もないので、それぞれのアイディアでぜひ独自の万華鏡写真を撮ってみてください!
水色の紙の上に被写体を置き、サイドからLEDの光を当てる。反対側にアルミホイルを置いて、光を反射させる。
「宙玉アワード2022」作品募集中
現在、「宙玉アワード2022」の作品募集中、と言っても指定のハッシュタグをつけてTwitterかInstagramに写真をアップするだけだ。本年度後半の課題は「光の軌跡」。ペンライトや花火を動かしてみてもいいし、カメラ側を動かしてもいい。私は以前紹介した「手ブレ増幅装置」と宙玉の組み合わせで現在撮影中。手ブレ増幅装置もコンパクトになり扱いやすくなってきたので、いずれお披露目したいと思っている。アワードでは課題作以外に自由作も募集しているので、新機軸の宙玉写真が撮れたら、ぜひお見せください!
からの記事と詳細 ( スマホカメラにピッタリ!「小さな万華鏡」を作ってみよう - デジカメ Watch )
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