豊岡総合高校(兵庫県豊岡市加広町)のインターアクトクラブの部員たちが、毎年恒例になっている東日本大震災で被災した高校の新入生向けに、ミニチュアランドセルのキーホルダーなどを贈った。今月末で閉校する同市内の中竹野小と竹野南小にも記念品としてプレゼントした。
同クラブは、東日本大震災の津波で大きな被害を受けた宮城県の気仙沼向洋高校と交流を続けており、地元のかばん会社から譲り受けた革の端材でミニチュアランドセルを製作。今年は120個を届けた。
昨年からは、閉校する小学校の児童たちに記念品として贈呈している。今年閉校する両校は竹野小に統合され、竹野町内の小学校は3校から1校になる。
3日には部員の1年生4人が代表して両校を訪問。中竹野小では、全校生徒分の23個のミニチュアランドセルと、校名の焼き印が入った革製ストラップ100個を持参した。受け取った岩崎弘治校長は「子どもたちや職員、地域のみなさんも寂しい気持ちだが、このランドセルを身に付けて新しい学校で希望を持って通ってもらいたい」と話した。26日の閉校式後に児童に手渡すという。
西浦悠希さん(16)は「母校の思いを持ち続けてほしい」と話していた。
(石川 翠)
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