積算7805km 爽快なオープンドライブ
年末年始は忙しい。2020年に巻き起こったパンデミックの終焉を、2021年にみんなで祝うことができなかったという、残念な気持ちも拭えない。
だが筆者の場合、憂鬱な気分は夏を境に少し上向きになった。開放的なソフトトップと活発なパフォーマンスを備えた、ミニ・クーパーS コンバーチブルの長期テスト担当者に選ばれたからだ。
このミニがやって来た時、どれだけ夏が楽しいものになるのか確かめようと考えていた。2021年の英国の夏は期待ほど天候に恵まれなかったものの、それでも充分に魅力を理解することはできた。
長期テストで、一番のハイライトは友人を訪ねる目的で英国中心部に位置するピーク・ディストリクト国立公園を走った時。落ちてくる雨がやみ、灰色の空が青く変わることを期待しつつ、ロンドンからミニ・コンバーチブルで北上した。
実際、その走りは爽快だった。雨は降ったりやんだりだったものの、ソフトトップはできるだけ開いた状態を保った。
秋が来て肌寒くなっても、シートヒーターとエアコンを全開にすれば、オープンでも耐えられることを発見。週末のジム通いや犬の散歩など、日常的にも可能な限りオープンで走ってきた。
ドライバーへの訴求力が高いクーパーS
明るいゼスティ・イエローのボディカラーということもあって、ミニは意外と多くの人の視線を集めた。少し派手すぎるかもしれないが、筆者は気にしない。少なくとも、見る人を笑顔にはしてくれる。
ポップなミニ・コンバーチブルだから、ドライバーも優しいと思ってもらえるのだろう。人生で初めて、ヒッチハイカーを乗せることにもなった。
英国では600ポンド(約9万円)のオプションとなる、ハーマン・カードン社製のステレオは、ドライブを充実したものにしてくれた。近隣の住民へは、フィル・コリンズを必要以上に聞かせてしまったかもしれないが。
天候に関係なく、コンバーチブルは運転が楽しいと思える。さらにこのミニはクーパーSだから、よりドライバーへの訴求力を高めてある。
ステアリングはしっかりした感触が心地よく、反応は正確。フロントノーズが積極的にクルマの向きを変えていき、とても機敏に感じられる。コーナーを飛ばせば、勢いよく頂点めがけて食らいつく。
交通量の多い市街地の道でも、機敏な身のこなしは有効。マツダMX-5(ロードスター)ほど、操縦の自由度はないかもしれないが、これでも構わない。
エンジンはBMW製の2.0L 4気筒ターボガソリン。最高出力178psと、充分なエネルギーを生み出してくれる。トランスミッションは、筆者はATよりMTの方が好みではある。
画像 ミニ・コンバーチブル 2023年発売予定の次期型ミニ・プロトタイプも 全69枚
からの記事と詳細 ( ミニ・コンバーチブル(最終) 長期テスト 夏を完璧に過ごせるクーパーS - http://www.autocar.jp/ )
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