「悪い姿勢を治す」なんて聞くと、体幹トレーニングなどをイメージしがち。ただ、キツいと続かない人も…。姿勢と心身には密接な関係があり、悪い姿勢のままだと体調が悪化します。 本企画では、理学療法士の大橋しん先生が、超簡単な姿勢改善法を紹介。これ、マジで今日から始められます!
姿勢の悪さがむくみやホルモンの乱れをもたらす
テレワークでは同じ体勢で長時間、パソコン作業。ノートパソコンだと、小さな画面をのぞき込むため前かがみとなり、背中は丸まった状態です。 「姿勢が悪くなる要因は、そのような『体を固める習慣』にあります。体を固める=筋肉が緊張した状態になると、心身の不調を引き起こすことに。デスクワーカーは注意が必要ですね」 こう説明するのは、理学療法士の大橋先生。先生が神戸で開くスタジオでも、最近、テレワークによる不調から姿勢改善のセッションを受ける人が増えているそうです。そもそも、姿勢が悪いと、なぜ調子が悪くなるのでしょうか? 「筋肉が緊張し、カチコチに固まった状態で蓄積された結果、できあがるのが悪い姿勢です。姿勢が悪化すると、体の荷重バランスが崩れ、各所の関節を圧迫。首、肩、腰などに痛みをもたらします。 また、体が凝り固まることで、血液やリンパの流れが悪くなり、自律神経やホルモンにも乱れが。冷え、むくみ、便秘、イライラ、落ち込みなど、多種多様なトラブルにつながります」 これだけ多くの不調の引き金となるのであれば、根本原因である筋肉の緊張を防げばいいと思うかもしれません。しかし、そう簡単にはいかない事情が潜んでいます。 「私たちは無意識に筋肉を緊張させ、ギュッと体を固めてしまいます。たとえば、不安や緊張したとき、そのような体勢になりませんか? 肩に力が入り、自然と身構えている人は多いはずです。無意識に行っている筋肉の緊張が積み重なり、知らぬ間に姿勢を崩していくわけです」
身体を“ゆるめていく”と不調も改善する!
では、悪い姿勢を改善するにはどうすればいいのですか? 「体を固めるのと正反対の状態に導きます。“ふんわりと体をゆるめてあげる”のです。私はそれを“ゆらぎ”と表現します。体をゆるめることで筋肉が緊張から解放され、姿勢は自然とよくなっていく。ゆるんだ分だけ、背骨や体幹が伸びあがり、全身を支えるように。同時に不調も改善されていきます」 大橋先生はゆらぎを簡単に生み出す術として、「フレーズ」を唱える方法を考案。姿勢とは一見、結びつかない気もしますが、実は深い関係があると続けて説明します。 「体は脳からの命令で動きます。不安や緊張を感じたとき、無意識に体を固めるのも脳からの指示によるもの。だから、脳に働きかければいいわけです。 私が考案したフレーズを唱えると、頭の中でイメージが生まれます。そのイメージは感覚的な体験をもたらし、本当にそうであるかのうように感じられます。脳がその状態を体に命令して実現しようとする。そして、実現の過程で、体の固いところがゆらいでいく仕組みです」 大橋先生は、アレクサンダー・テクニークの国際認定講師でもあります。アレクサンダー・テクニークとは、心身の不必要な緊張を解くために、姿勢や体の使い方、動作などの改善方法を学ぶ学問。欧米では医療や芸術をはじめ、さまざまな分野で幅広く活用され、ポール・マッカートニー、スティングなどの有名人も取り入れているそうです。 「私はアレクサンダー・テクニークの身体技法を臨床に導入し、理学療法士として成果をあげてきました。『しようとしていないのに、無意識にすることをやめるメソッド』を活かし、緊張から開放へと導きます。 神戸の整形外科クリニックに長年勤務し、難治性の疾患に苦しむ患者さんを相手にリハビリを行い、回復させた実績も。その経験と、太極拳を学んで得た呼吸法を元に開発したのが“フレーズ”です。私のセッションを受けた方から、『猫背が治り、腰の痛みから解放された』『姿勢がよくなり、肌や髪のツヤがよくなった』など、さまざまな声が寄せられます」
からの記事と詳細 ( 「姿勢が悪い人」の不調改善に“フレーズ”が重要な訳(CHANTO WEB) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
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