佐賀県監査委「重要な指摘」３件 知事に報告 - 佐賀新聞

　佐賀県監査委員（久本智博代表監査委員、４人）は２７日、２０２０年度定期監査結果報告書を、山口祥義知事や藤木卓一郎県議会議長らに提出した。不適切な指摘事項の区分で最も誤りが重大な「重要な指摘」に該当したのは前年度より４件少ない３件だった。

　定期監査の指摘件数は前年度より３０件少ない１２９件だった。意見書では「おおむね適正に処理されている」としつつも「職員のコンプライアンスや職場での組織的なチェック体制が不足するなど構造的な問題が認められる」とした。

　「重要な指摘」のうち、医務課は、新型コロナウイルス対応で医療機関の発熱外来の入り口にテントやプレハブを設置する事業で、５月１日にすべきだった契約が９月に遅れ、支払いも遅延した。予想を上回る感染拡大で職員の対応が追いつかなかったという。福井香月課長は「業務の進捗（しんちょく）管理を徹底していく」と話した。（栗林賢）

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