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Sunday, June 6, 2021

買って後悔なし!ミニLED搭載「12.9インチiPad Pro」。現時点で最高峰のタブレット - PC Watch

Apple「12.9インチiPad Pro(第5世代)」12万9,800円~

 Appleは同社タブレットの最上位モデル「12.9インチiPad Pro(第5世代)」、「11インチiPad Pro(第3世代)」を5月21日に発売した。SoCにApple M1チップを搭載、モバイルデータ通信は5G対応、そして12.9インチモデルにはミニLEDディスプレイが採用されており、基本デザインは同じだが大幅な進化を遂げている。今回Appleより12.9インチのiPad Proを借用したので、進化点や性能を中心に検証していこう。

Apple M1チップを搭載、メモリも最大16GBに増量

 iPad Pro2021年モデルの主な進化点は下記の通り。

  • Apple M1チップの採用
  • メモリを6GBから8GB/16GBに増量
  • ストレージ2TBモデルを追加
  • 12.9インチモデルにミニLEDディスプレイを搭載
  • インターフェイスにThunderbolt 3/USB4を採用
  • 5G対応
  • 画素数1,200万画素、視野角122度のインカメラを採用
  • 写真のスマートHDR 3、ビデオの拡張ダイナミックレンジ(最大30fps)に対応

 まずSoCはAppleシリコン搭載Macと同様に「Apple M1チップ」が採用されている。それに伴い、メモリはオンチップ化された「ユニファイドメモリ」(統合メモリ)となり、ストレージ128GB/256GB/512GBモデルがメモリ8GB、ストレージ1TB/2TBモデルがメモリ16GBと大幅に増量された。またストレージ自体の速度も高速化されている。

 ディスプレイは、11インチモデルが「Liquid Retinaディスプレイ」、12.9インチモデルが「Liquid Retina XDRディスプレイ」を採用。詳しくは後述するが、Liquid Retina XDRディスプレイは1万個を超えるミニLEDが内蔵されており、100万:1のコントラスト比を実現している。

 モバイルデータ通信はiPadとしては初めて5G(Sub6)に対応。細かいところでは、4G LTEのバンド数が最大30バンドから最大32バンドに増やされている。

 インターフェイスは、USB 3.1(最大10Gbps、5K映像出力)から、Thunderbolt 3/USB4(最大40Gbps、6K映像出力)に変更。カメラやモバイルストレージからデータを取り込む速度が大幅に向上しているわけだ。

 前面カメラは画素数が700万画素から1,200万画素に引き上げられ、視野角が122度に広げられた (35mm換算焦点距離で32mmから14mmに変更)。これによって画面上の人物を自動追尾する「センターフレーム」機能が実装された。背面カメラは1,200万画素広角カメラ、1,000万画素広角カメラ、LiDARスキャナという構成は同じだが、写真のスマートHDR 3、ビデオの拡張ダイナミックレンジ(最大30fps)に対応している。

 本体サイズは11インチiPad Proは247.6×178.5×5.9mm(幅×奥行き×高さ)で変わらないが、12.9インチiPad Proは280.6×214.9×5.9mmから280.6×214.9×6.4mmへと、厚さが0.5mm増えている。厚みが増えた理由はミニLEDディスプレイを内蔵したためと思われる。

 なお、12.9インチiPad Proの厚みが増えたことにより、キーボードカバー「Magic Keyboard」も寸法を調整して第2世代(A2480)が発売された。第1世代(A1998)も機能的には互換性があるが、厚みのあるスクリーンプロテクターを装着すると、閉じた状態でMagic Keyboardがフィットしない可能性がある点には注意してほしい。

【表1】iPad Proのスペック
12.9インチiPad Pro(第5世代) 11インチiPad Pro(第3世代)
OS iPadOS 14
CPU Apple M1チップ
(高性能コア×4+高効率コア×4を搭載した8コアCPU、8コアGPU、16コアNeural Engine)
メモリ 8GB(ストレージ128GB/256GB/512GBの場合)
16GB(ストレージ1TB/2TBの場合)
ストレージ 128GB、256GB、512GB、1TB、2TB
ディスプレイ Liquid Retina XDRディスプレイ(2,732×2,048ドット、264ppi、ProMotionテクノロジー[最大120Hz]、最大輝度600cd/平方m、フルスクリーンの最大輝度1,000cd/平方m、ピーク輝度1,600cd/平方m(HDR)、P3、コントラスト比1,000,000:1、反射防止、第2世代のApple Pencil) Liquid Retinaディスプレイ(2,388×1,668ドット、264ppi、ProMotionテクノロジー[最大120Hz]、最大輝度600cd/平方m、P3、反射防止、第2世代のApple Pencil)
通信 Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0
WWAN 5G
インターフェイス Thunderbolt 3/USB4ポート(充電、DisplayPort)
カメラ 広角カメラ(1,200万画素、F1.8、29mm)
超広角カメラ(1,000万画素、F2.4、14mm、視野角125度)
前面カメラ(1,200万画素、F2.4、14mm、視野角122度)
バッテリ容量 40.88Wh 28.65Wh
バッテリ駆動時間 Wi-Fiでネット利用/ビデオ再生:最大10時間
モバイルデータ通信でネット利用:最大9時間
バッテリ充電時間 非公表
本体サイズ(幅×奥行き×高さ) 約280.6×214.9×6.4mm 約247.6×178.5×5.9mm
重量 Wi-Fiモデル:682g
Wi-Fi+Cellularモデル:684g
Wi-Fiモデル:466g
Wi-Fi+Cellularモデル:468g
セキュリティ Face ID(顔認証)
アプリ App Store、ブック、カレンダー、カメラ、時計、連絡先、FaceTime、ファイル、探す、ホーム、iTunes Store、メール、マップ、計測、メッセージ、ミュージック、メモ、Photo Booth、写真、Podcast、リマインダー、Safari、設定、ショートカット、Siri、株価、ヒント、TV、ボイスメモ
同梱品 iPad Pro、USB-C充電ケーブル(1m)、20W USB-C電源アダプタ、説明書(クイックスタートガイド、安全性および取り扱い、PCリサイクルマークシール、SIMピン、ステッカー)
カラー シルバー、スペースグレイ
価格 12万9,800円~ 9万4,800円~

 なお、2021年モデルと2020年モデルの価格を比較すると、11インチの128~512GBモデルは比較的わずかな値上がりに留まっているが、11インチの1TBモデルは2万2,109円~2万2,745円、12.9インチの128~512GBモデルは1万2,291円~1万3,200円、1TBモデルは3万3,927円~3万4,564円値上がりしている。メモリの増量、ミニLEDディスプレイの採用により、同じiPad Proでも従来モデルより価格差が広がっているわけだ。

【表2】iPad Proの世代別一覧
世代 製品名 発売日
第1世代 12.9インチiPad Pro 2015年11月発売
第1世代 9.7インチiPad Pro 2016年3月31日発売
第2世代 12.9インチiPad Pro 2017年6月13日発売
第1世代 10.5インチiPad Pro
第3世代 12.9インチiPad Pro 2018年11月7日発売
第1世代 11インチiPad Pro
第4世代 12.9インチiPad Pro 2020年3月25日発売
第2世代 11インチiPad Pro
第5世代 12.9インチiPad Pro 2021年5月21日発売
第3世代 11インチiPad Pro
【表3】iPad Proのモデル別直販価格一覧(※全て税別)
2018年モデル 2020年モデル 2021年モデル
Wi-Fi Wi-Fi+Cellular Wi-Fi Wi-Fi+Cellular Wi-Fi Wi-Fi+Cellular
11インチ/64GB 8万9,800円 10万6,800円
11インチ/128GB 8万4,800円 101,800円 8万6,182円 10万2,545円
11インチ/256GB 10万6,800円 12万3,800円 9万5,800円 11万2,800円 9万7,091円 11万3,455円
11インチ/512GB 12万8,800円 14万5,800円 11万7,800円 13万4,800円 11万8,909円 13万5,273円
11インチ/1TB 17万2,800円 18万9,800円 13万9,800円 15万6,800円 16万2,545円 17万8,909円
11インチ/2TB 20万6,182円 22万2,545円
12.9インチ/64GB 11万1,800円 12万8,800円
12.9インチ/128GB 10万4,800円 12万1,800円 11万8,000円 13万4,364円
12.9インチ/256GB 12万8,800円 14万5,800円 11万5,800円 13万2,800円 12万8,909円 14万5,273円
12.9インチ/512GB 15万800円 16万7,800円 13万7,800円 15万4,800円 15万727円 16万7,091円
12.9インチ/1TB 19万4,800円 21万1,800円 15万9,800円 17万6,800円 19万4,364円 21万727円
12.9インチ/2TB 23万8,000円 25万4,364円
本体前面。画質はともかく見た目はまったく同じ。フットプリントも従来モデルと変わらない
本体背面下部にはキーボードカバー「Magic Keyboard」などと接続するための「Smart Connector」を用意。カメラ部にはマイクが1つ内蔵されている
本体上面にはスピーカー×2、マイク×2、トップボタン、本体下面にはスピーカー×2、Thunderbolt 3/USB4ポートを内蔵
本体右側面には音量ボタン、Apple Pencilを充電するための磁気コネクタ、Nano SIMカードトレイ、本体左側面にはマイクが配置。マイクは合計5つ搭載されている
「Magic Keyboard」の第2世代(A2480)は34,980円。カラーはホワイトとブラックの2色を用意
キーピッチは実測19mm前後、キーストロークは1mm。厚くなった第5世代12.9インチiPad Proに合わせて寸法が調整されているが、基本的な仕様は同じ
Apple Pencilは変わらず第2世代(15,950円)が採用されている

ミニLEDディスプレイの画質はどんなものか?

 「Liquid Retina XDRディスプレイ」は、2,732×2,048ドットのIPS LCDパネルを搭載し、その下に1万個を超えるミニLEDが、2,500個以上のローカルディミングゾーンに分割配置されている。これにより100万:1のコントラスト比、フルスクリーンの最大輝度1,000cd/平方m、ピーク輝度1,600cd/平方m(HDR)を実現している。

 今回この第5世代12.9インチiPad Proと、筆者の私物の第3世代12.9インチiPad Pro(約11カ月使用済み)でディスプレイ画質を比較してみたが、たしかにLiquid Retina XDRディスプレイは明部、暗部のグラデーションがより滑らかに表示され、立体感、臨場感が増している。また、黒も限りなく漆黒に近く表示されている。

 ただ、両者の違いは並べて置いて、よーーく観察しなければ分からないというのが正直な感想だ。映画などで画面上下に黒帯が出ていれば黒色の違いで見分けがつくが、画面全体に明るく、鮮やかな画像を表示している状態では、Liquid Retina XDRディスプレイであるかどうかを見分ける自信は筆者にはない。

 11インチiPad ProにLiquid Retina XDRディスプレイは採用されていないが、それだけを理由に12.9インチモデルを選ぶ必要はないと筆者は考える。

左が第5世代、右が第3世代の12.9インチiPad Pro(以下同)。窓の外が明るく表示されつつも、白飛びが抑えられている
全体的に色彩が鮮やか。特に車の赤色がより鮮烈に表示されている
下に敷かれている布が明るく表示され、質感もより細かく再現されている

Apple M1チップによりベンチマークスコアは大幅に向上

 Apple M1チップ搭載により12.9インチiPad Pro(第5世代)はどのぐらい性能が向上しているのだろうか? 第4世代iPad Proの過去記事のスコアを引用しつつ、第3世代については再計測を実施して、3世代の性能を比較してみた。下記が検証機の仕様とその結果だ。

【表4】検証機の仕様とベンチマーク結果
12.9インチiPad Pro(第5世代) 12.9インチiPad Pro(第4世代) 12.9インチiPad Pro(第3世代)
SoC Apple M1 A12Z Bionic A12X Bionic
CPU 高性能コア×4、高効率コア×4 高性能コア×4、高効率コア×4 高性能コア×4、高効率コア×4
GPU 8コア 8コア 7コア
Neural Engine 16コア 8コア 8コア
メモリ 16GB 6GB 6GB
ストレ-ジ 1TB 1TB 1TB
OS iOS 14 iOS 13 iOS 14
AnTuTu Benchmark V8.4.2
Total 1,094,712 768,816 724,859
CPU 258,202 185,154 165,428
GPU 530,511 376,918 352,023
MEM 200,160 129,037 130,047
UX 105,839 77,707 77,361
Geekbench 5.4.1
Single-Core Score(Apple Sillicon) 1,699 1,118 1,122
Multi-Core Score(Apple Sillicon) 7,179 4,695 4,712
Compute(Metal) 20,970 10,135 11,156
Geekbench ML
TensorFlow Lite CPU Score 1,017 690
Basemark Metal Free 1.0.7
Overall 6,489 5,830 5,035
Lightning 86 80 79
Compute 93 88 90
Instancing 100 98 98
Post-Processing 91 83 80
3DMark Wild Life
Overall Score 17,202 3,211
Average Frame Rate 103.0fps 19.2fps
JazzDiskBench
Sequential Read 2,723.40MB/s 1,446.33MB/s
Sequential Write 2,081.30MB/s 1,190.70MB/s
Random(4K) Read 43.24MB/s 22.78MB/s
Random(4K) Write 31.97MB/s 15.78MB/s
外付けストレージから内部ストレージにファイルコピー
20GB(1322ファイル) 1分9秒66 10分25秒88
20GB(11ファイル) 1分9秒13 9分48秒95
iMovieで実時間5分の4K動画を書き出し
3,840×2,160ドット、29.97fps 2分57秒65 2分55秒59 2分59秒63
Adobe Premiere Rushで実時間5分の4K動画を書き出し
3,840×2,160ドット、29.97fps 2分55秒17 2分55秒56
Luma Fusionで実時間5分の4K動画を書き出し
3,840×2,160ドット、29.97fps 3分1秒10 3分4秒07
Luma Fusionで実時間5分の4K動画
(4トラック配置してPinPを設定、全てにカラープリセット適用)を書き出し
3,840×2,160ドット、59.98fps→29.97fps 6分22秒32 6分21秒63
OSの起動時間
パスコード入力画面が表示されるまで 12秒44 16秒26
PUBGの起動時間
アカウント選択画面が表示されるまで 16秒01 22秒92
YouTube動画を連続再生した動作時間
ディスプレイの明るさ50%、音量50% 8時間51分39秒 8時間22分2秒
WiFimanで通信速度を計測
ダウンロード速度 914.8Mbps 688.6Mbps
アップロード速度 381.7Mbps 221.8Mbps

 まずCPUベンチマークだが、第5世代は第4世代に対して、AnTuTu BenchmarkのCPUで1.39倍、Geekbench 5のMulti-Core Scoreで1.53倍のスコアを記録している。AnTuTu Benchmarkの総合スコア(Total)は100万を軽く超えており、第5世代iPad Proが現時点のタブレット、スマートフォンの中で群を抜いた性能を備えていることは間違いない。

 グラフィックベンチマークの結果はかなりばらついている。AnTuTu BenchmarkのGPUで第4世代の1.41倍、第3世代の1.51倍に相当する530511、Geekbench 5のCompute(Metal)で第4世代の2.07倍、第3世代の1.88倍に相当する 20,970だ。

 しかし、3DMark Wild Lifeで第3世代の5.63倍に相当する17,202というのはいくらなんでも差がありすぎる。複数回計測を実施しているが、あくまでもベンチマークプログラムのスコアに過ぎないと参考に留めてほしい。

 着実に性能が向上しているのがストレージ。JazzDiskBenchのシーケンシャルリードで第3世代の1.88倍に相当する2,723.4MB/s、シーケンシャルライトで第3世代の1.75倍に相当する2081.3MB/sを記録した。OSの起動時間、PUBGの起動時間が短縮されているのも、ストレージの高速化が大きく貢献しているはずだ。

 外部ストレージからのファイルコピー(20GB)については、第5世代はThunderbolt対応SSD「Samsung Portable SSD X5」、第3世代はUSB 3.1 Gen 2対応SSD「SSD-PH1.0U3-BA」で計測したが、第5世代は1分9秒66(1,322ファイル)、1分9秒13(11ファイル)、第3世代は10分25秒88(1,322ファイル)、9分48秒95(11ファイル)と大差が付いた。

 大差の理由はインターフェイスだけでなく、ストレージ自体の速度差も影響しているのだろう。いずれにしても、大量の写真、大容量の動画をやり取りする機会が多いのなら、第5世代に買い換えるメリットは大きい。

 予想外の結果になったのは実アプリによる4K動画の書き出し。iMovie、Adobe Premiere Rush、Luma Fusionで試してみたが、第3世代と比較してもほとんど所要時間は変わらない。より負荷の高い処理を実施すれば差はつくのかもしれないが、少なくとも今回のような比較的シンプルなプロジェクトの書き出しではSoCの性能差は表われないようだ。

 バッテリ駆動時間については、ディスプレイの明るさ50%、音量50%という条件でYouTube動画を連続再生したところ、8時間51分39秒動作した。カタログスペックには約1時間届かなかったものの、必要十分なバッテリ駆動時間を備えている。なお第3世代は約11カ月使用してバッテリが消耗している可能性があるので、参考に留めてほしい。

5G接続時に1ギガ超えを記録、ミリ波非対応は残念

 5G(sub-6)に初対応したiPadということでモバイルデータ通信の速度を計測したところ、5Gの設備を用意しているドコモショップで下り最大1,004Mbps、上り最大125Mbpsを記録した。筆者が1ギガ超えを体験したのは今回が初めて。現時点では日常的に5Gの電波を掴めるわけではないが、5Gのエリア拡大が加速化されることを楽しみに待ちたい。

下り最大1,004Mbps、上り最大125Mbpsを記録

タブレット最高クラスのカメラ画質、センターフレーム機能は便利

 第5世代iPad Proには広角カメラ(1,200万画素、F1.8、29mm)、超広角カメラ(1,000万画素、F2.4、14mm、視野角125度)、LiDARスキャナ、前面カメラ(1,200万画素、F2.4、14mm、視野角122度)が搭載されている。実際に撮影した写真を下に掲載しているが、タブレット最高クラスの画質を備えていることは間違いない。

 ただしiPhone 11以降で搭載されているナイトモードを利用できないので、夜景はノイズが多く、強い光源で白飛びしやすい。処理性能で最新iPhoneを大きく上回る第5世代iPad Proにナイトモードが搭載されていないことは非常に残念だ。

左上が超広角カメラ、左下が広角カメラ、右上がLEDフラッシュ、右中央がLiDARスキャナ、右下がマイク

1,200万画素イメージセンサーと視野角122度の前面カメラにより、画面上の人物を自動追尾する「センターフレーム」機能は基本的には便利だと思う。Web会議などでまるでカメラマンがいるかのようにスムーズに追いかける映像を撮影可能だ。

 ただ縦置きなら良いが、Magic Keyboardなどに装着して横置きしていると、視線が大きくずれてしまう。そのため、意識して画面ではなく、カメラの位置に顔と目を向ける必要があるのだ。顔認証「FaceID」を含む「TrueDepthカメラ」との兼ね合いもあるが、横置き前提のカメラ位置に変更したほうが良いように思える。

センターフレーム機能によりスムーズな追尾機能を利用できるが、画面を見ていると視線の位置が不自然
横置きした12.9インチiPad Proの正面に座ると、自分がセンターからずれてしまう。角度の調整が必要だ

買って後悔のない現時点最高峰のタブレット端末

 iPad Pro、特に12.9インチモデルは他メーカーのタブレット端末と比べると高価だ。しかし、スペック、品質、そしてアプリケーションの充実度を考えれば、納得がいく。特に、クリエイターが使う道具としては唯一無二の存在と言える。

 筆者は現在、2018年11月に発売された第3世代12.9インチiPad Proを使っており、買い換える必要はないと考えている。しかし逆に言えば、iPad Proはそれぐらい長いスパンで買い換える必要性を感じないマシンなのである。

 2018年以降のiPad Proを使っている方は無理に買い換える必要はない。しかし、他メーカーのタブレット端末がいまいちしっくりこない方、Pro以外のiPadを使っていてステップアップを考えている方には、買って後悔のない現時点最高峰のタブレット端末であることは太鼓判を押せる。

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