静岡県内のミニ統一地方選は18日、投票が行われ、即日開票された。掛川、袋井、伊豆の国の3市長選は、いずれも激戦を勝ち抜いた新人の初当選が決まった。掛川の新人5人の混戦を制したのは元副市長の久保田崇氏(44)。袋井は元県議の大場規之氏(57)が一騎打ちに競り勝った。伊豆の国も元農林水産省食料産業局長山下正行氏(65)が3選を目指した現職を退けた。一方、西伊豆町長選は現職星野浄晋氏(43)が再選した。磐田市と森町を加えた6市町議員選では、上位の立候補者が次々に当選を確実にした。市町長選の投票率は西伊豆町78・21%、掛川市65・19%、伊豆の国市59・91%、袋井市56・95%だった。
■掛川市
掛川市長選は元副市長の久保田崇氏(44)が新人5人の混戦を勝ち抜き、初当選した。久保田氏は岩手県陸前高田市の副市長として復興を担った経験を基に沿岸域の防災加速を訴えた。子育て世代の立場から教育、保育の充実も掲げた。元県議東堂陽一氏(65)は現市政の協働路線による負担増を批判し善戦したが届かなかった。
掛川市長略歴
久保田崇氏(くぼた・たかし)掛川市出身。内閣府、岩手県陸前高田市副市長、立命館大大学院教授を経て2019年から掛川市副市長を2年務めた。市文化財団理事長。京大卒。長谷
久保田崇氏 喜びの声
多数の候補者が出馬したことに加え、コロナ禍で初めての選挙だったが、皆さんの支えで当選を果たせた。うれしいと同時に身の引き締まる思い。ここからが本当のスタート。すべての市民の声を聞いていきたい。
■袋井市
袋井市長選は新人の元県議大場規之氏(57)が、新人で元袋井商工会議所会頭の豊田富士雄氏(72)を退け、初当選を決めた。大場氏は政治経験に加え、民間で培った経験を強調し、実行力をアピール。幅広い世代の支持を獲得した。豊田氏は会頭としての実績を強調し、組織戦を展開したが届かなかった。
袋井市長略歴
大場規之氏(おおば・のりゆき)袋井市出身。分析計メーカー勤務などを経て2001年の県議補選に出馬し、初当選。袋井国際交流協会会長などを歴任。教育関連会社役員。慶応大卒。宇刈
大場規之氏 喜びの声
厳しい選挙戦だったが、後援会活動に支えられてここまできた。目指してきた世代交代ができた。訴えてきた袋井刷新を実現していく。若さあふれる、活気あふれる、笑顔あふれる袋井市をつくっていきたい。
■伊豆の国市
伊豆の国市長選は新人で元農林水産省食料産業局長の山下正行氏(65)が3選を目指した現職の小野登志子氏(76)=連合静岡推薦=を破り、初当選を果たした。山下氏は風通しの良い市政運営や地域資源を最大限に活用した施策を掲げ、現市政への批判票を着実に獲得した。小野氏は2期8年の実績を訴えたが、届かなかった。
伊豆の国市長略歴
山下正行氏(やました・まさゆき)伊豆の国市出身。1980年に農林水産省に入省し、食料産業局長などを歴任。退官後は日本中央競馬会で常務理事などを務めた。東大卒。韮山土手和田
山下正行氏 喜びの声
愛する故郷に新しい風を吹かせてよどんだ空気を一掃する。市民が主役で公正公平かつ、良識と品格のある市政運営をしたい。合併して16年が経過したが、いまだに一体感のない旧3町の融合を目指す。
■西伊豆町
西伊豆町長選は現職の星野浄晋氏(43)が、新人で元町議の山本智之氏(64)を退け、再選を果たした。コロナ禍の迅速な経済対策など1期目の実績を強調し、防災強化や移住促進を掲げて高齢層や観光商工関係者を中心に幅広く支持を得た。山本氏は親戚や同級生による強固な支援組織を整え、浸透を図ったが届かなかった。
西伊豆町長略歴
星野浄晋氏(ほしの・じょうしん)西伊豆町出身。合併前の2004年から町議を4期務め、17年の町長選で初当選し、当時県内最年少首長になった。立正大卒。田子
星野浄晋氏 喜びの声
命を守るための防災施策や先手先手のコロナ対策を評価していただいた。認定こども園を小中一貫校の敷地内に建てるべきではないという民意が示されたと思う。議会と相談し、進めたい。経済の下支えもしていく。
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