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Wednesday, March 31, 2021

「MINIクロスオーバー」のマイナーチェンジモデルに試乗。アップデートによって走りはどう変わった? - webCG

「ミッド」モードの完成度に感心

パワステだけでなく、クルマ全体の身のこなしも、いつものMINIである。強力なロール剛性による水平姿勢のカートフィールだ。ひとまわり小さなハッチバックやコンバーチブルほど軽快ではないが、ステアリングは手応えと正確性に富んで、その反応はパリッと俊敏である。

試乗車にはオプションの電子制御連続可変ダンパー「アダプティブサスペンション」が追加されており、ドライブモードによって、パワートレインやパワステのほか、フットワークも減衰力も明確に変化する。標準の「ミッド」モードでも基本はカートフィールなのだが、以前の低速でヒョコヒョコ上下しがちなクセはほぼ解消されており、路面の凹凸をバネ下だけでさばいて、上屋をフラットに保つ。

スポーツモードにすると明確に引き締まって、ズンズンという突き上げる路面感覚は良くも悪くも、いかにもMINIっぽい。トータルバランスは確実にミッドモードが上だが、タイトな山坂道ではときおりマイルドにすぎるシーンもあったので、スポーツモードの存在意義もゼロではない。

しかし、ミッドモードの完成度には本当に感心する。バネ下の動きは滑らかで、上屋はあくまで常にフラット姿勢をキープするのに、動きは俊敏。それと同時にステアリング反応は急激なものではなく、カーブで緩やかに丸い走行ラインを描きやすくなった。

さらに、高速での直進性やスロットルオフしたときの“転がり”も、マイチェン前より良くなったように感じたのは、試乗車が履いていた「ピレリ・チントゥラートP7」タイヤや、フロントの“エアカーテン”効果かもしれない。フロントバンパーから取り入れた空気をホイールハウス内部に導いて空気抵抗を減らすエアカーテンは今やめずらしいものでもなく、マイチェン前のクロスオーバーにも備わっていた。しかし、新しいフロントバンパーでは、両端の縦型インテークがさらに大きく、そしていかにも効率が高そうな造形になっている。

今回の試乗車はオプションの電子制御連続可変ダンパー「アダプティブサスペンション」を装備していた。ドライブモードに合わせてフットワークを明確に変化させる。
今回の試乗車はオプションの電子制御連続可変ダンパー「アダプティブサスペンション」を装備していた。ドライブモードに合わせてフットワークを明確に変化させる。拡大
フル液晶タイプの「マルチディスプレイメーターパネル」は、「Apple CarPlay」に対応するインフォテインメントシステム「スマートフォンインテグレーション」やヘッドアップディスプレイなどがセットとなる「デジタルパッケージプラス」に含まれるオプションアイテム。
フル液晶タイプの「マルチディスプレイメーターパネル」は、「Apple CarPlay」に対応するインフォテインメントシステム「スマートフォンインテグレーション」やヘッドアップディスプレイなどがセットとなる「デジタルパッケージプラス」に含まれるオプションアイテム。拡大
ラゲッジルーム容量は5人乗車の通常使用時で450リッター、後席背もたれを前方に倒せば最大で1390リッターにまで拡大できる。オープン/クローズ、イージーオープナー機能付き「オートマチックテールゲートオペレーション」が標準装備されている。
ラゲッジルーム容量は5人乗車の通常使用時で450リッター、後席背もたれを前方に倒せば最大で1390リッターにまで拡大できる。オープン/クローズ、イージーオープナー機能付き「オートマチックテールゲートオペレーション」が標準装備されている。拡大
今回の試乗車は「セージグリーンメタリック」と呼ばれる新色のオプションボディーカラーをまとっていた。これを含め「MINIクロスオーバー」には7種類のボディーカラーが設定されている。
今回の試乗車は「セージグリーンメタリック」と呼ばれる新色のオプションボディーカラーをまとっていた。これを含め「MINIクロスオーバー」には7種類のボディーカラーが設定されている。拡大

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