コロナ禍でさまざまな物事が変わった。就活もそのひとつだ。売り手市場だった就活は一変、雇用が減り、学生にとっては苦しい状況になってしまった。
コロナ時代やアフターコロナ時代の苦しい就活に、打開策はないのだろうか。『就活のワナ あなたの魅力が伝わらない理由(講談社+α新書)』(石渡嶺司/講談社)からヒントを得たい。
本書では、コロナ時代の就活は、次の3つの特徴をもつとしている。
(1)ダブル氷河期
就職氷河期でありながら、売り手市場の採用氷河期という複雑な状況。
(2)一括なき新卒採用
採用時期が分割化され、通年採用に。
(3)ウソだらけ
先人による就活ノウハウ、就活に対する議論などが当てにならず、学生の判断を誤らせやすくする。
これらを知っておくことから、打開策が生まれる。本書は、インターンシップの考え方、就活準備の仕方、エントリーシートの書き方など、細部まで対策を紹介しているが、本記事ではコロナ時代の就活でもっとも大きく変化した「面接」について、簡単にご紹介したい。2020年度の就活で多くの学生を悩ませた「オンライン面接」についてだ。
本書によれば、オンライン面接が従来の対面式面接と大きく異なるところは、場所・環境の設定の責任が、就活生側にあること。単に面接会場が企業の会議室から自宅に変わっただけではない。場所や環境の設定が自己責任になり、その成否も面接結果に大きく関わってくる。
面接中のトラブルを減らす、面接官の心証を良くするなどのため、次のポイントを押さえるよう本書は勧めている。
・デバイスはスマートフォンではなく、画面がより大きいパソコンかタブレットを使う
・回線切れを防ぐため、通信容量の大きい契約にしておく
・面接会場は貸し会議室、デイユース・テレワーク利用のホテル、テレワークブース、大学等のキャリアセンター・サテライトオフィスを利用。騒がしい場、暗い部屋などを避ける。自宅であれば、家族に面接時間を伝えておき、入室不可としておく
・ZOOM等、企業指定のアプリケーションは最新バージョンにしておく
・部屋が明るくても逆光で顔が暗く見える場合は、必要に応じて照明をシーリングライトにする、リングライトやライトスタンド、レフ板などを活用する
・カメラ位置は目線と同じに。低すぎると相手が見下されていると感じる
・マイクの音声チェックを行っておく
・名前は本名に
押さえておくべきポイント以外に、カンペはあってもいいが依存しない、話すときはカメラを見る、メールソフトなどのアプリケーションは切っておく、など役立つテクニックも紹介されている。
就活への備えは万全にしておきたいところ。本書でポイントを見直してはいかがだろうか。
からの記事と詳細 ( レビュー コロナ時代の「新しい就活」で押さえておくべき重要なポイント - ダ・ヴィンチニュース )
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