本作で、2020年・第70回ベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)を受賞し、2021年の同映画祭では最新作『INTRODUCTION』(原題)が銀熊賞(脚本賞)に選ばれ、2年連続して銀熊賞受賞の快挙を果たしたホン・サンス。
また、キム・ミニは2017年には『夜の浜辺でひとり』で同銀熊賞(主演女優賞)を受賞、『お嬢さん』で強烈な印象を残したことでも知られる。
2020年、フランスを代表する映画雑誌「カイエ・デュ・シネマ」が選ぶベストテン2位にも選ばれた本作は、監督作品の常連俳優のソ・ヨンファやクォン・ヘヒョほか、コロナ禍の日本でスマッシュヒットを記録した『はちどり』のヨンジ先生を演じたキム・セビョク、「スタートアップ:夢の扉」「恋するアプリ Love Alarm」のソン・ソンミなど実力派が顔を揃えた注目作。
5年間の結婚生活で一度も離れたことのなかった夫の出張中、初めてひとりになったキム・ミニ演じる主人公ガミ。ソウル郊外の3人の女友達を訪ね、再会する。バツイチで面倒見のいい先輩ヨンスン(ソ・ヨンファ)、気楽な独身生活を謳歌する先輩スヨン(ソン・ソンミ)、そして偶然再会した旧友ウジン(キム・セビョク)。
行く先々で、「愛する人とは何があっても一緒にいるべき」という夫の言葉を執拗に繰り返すガミ。穏やかで親密な会話の中に隠された女たちの本心と、それをかき乱す男たちの出現を通して、ガミの中で少しずつ何かが変わり始めていく。
果たして、「逃げた女」とは誰のことなのか、そして、彼女は一体何から逃げたのか――。愛について、結婚について、これからについて、揺れ動く女性心理をスリリングにあぶり出しながら、人間や人生の本質をユーモアと詩情豊かなホン・サンス独自のスタイルで描き出していく。ホン・サンスのキャストに加わった、猫の名演技も気になる予告編にも注目。
『逃げた女』は6月11日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開。
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