
◆本当に大事な数字は「騰落率(トータルリターン)」
基準価額にも意味がない、高い分配金も問題だ、となると何をたよりにしたらいいのでしょう?
それは、一定期間の基準価額の騰落率です。ある期間の間で、基準価額が上昇(あるいは下落)した金額を、元の基準価額で割った収益率こそが重要です。
そして、分配金が出る投資信託であれば、公平を期すために「分配金再投資後の基準価額」の騰落率で判断してください。「分配金+基準価額」の上昇率が投資信託のパフォーマンスです。
もう一つ考慮したい数字にコストがあります。そして、騰落率と分配金利回りに、コストを含めたパフォーマンスを示すのが、トータルリターンです。投資信託のパフォーマンスは、年1回以上、トータルリターンの形で、投資家に通知することが義務付けられていますので、ご確認ください。
ところで一定期間とは、どのくらいの期間をいうのでしょうか?
最短期で1カ月です。短期的な趨勢を見極めるなら1カ月間の騰落率を比べてみましょう。しかし、短期的な騰落率は当てになりません。「たまたま」という偶然の影響や、そのファンドにとって得意な環境であったとかいう影響を強く受けてしまうからです。
基本的なパフォーマンスを比べるならば、3年から5年の騰落率で比較をしてください。そのくらいの期間ですと、上昇相場や下落相場を含んだ、いろいろな環境での成績が平均的に表れてきます。ですから、基本的なパフォーマンスと呼べるのです。
この数字は、投資信託の月報などにいくつかの期間ごとの運用実績として表示されています。ですから、他の投資信託と比べるときにも公平な基準となります。なお、証券会社から通知されるトータルリターンは、投資家の保有期間に応じた計算がされていますので、ご注意ください。期間は、保有銘柄によって異なるということです。
な~んだ、大事なモノは騰落率なんて、そんな幼稚な話か、とがっかりしたあなた。次は、シャープレシオを勉強してみてください。
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