小倉芝2000mの白帽は落とし穴
夏競馬がいよいよ最終盤に差し掛かる今週。土曜は九州産の星ヨカヨカの3連勝がかかるひまわり賞、森一馬騎手が連覇を狙う障害重賞小倉サマージャンプ、日曜は新潟2歳SとキーンランドCが行われる。新潟2歳Sこそ頭数が集まらない見込みだが他のレースは登録が殺到しており、興趣溢れるレースに期待が持てる。 【キーンランドC 2020直前予想】ダイアトニックに暗雲！？雨で急浮上してきた馬とは？（京大RC・SPAIA編集部編） 今週のコラムテーマは「フルゲート」。枠別成績や騎手の特徴などをあぶり出しながら、レース的中に役立つデータを紹介する（使用するデータは2015年8月29日～2020年8月23日）。 フルゲートでは小倉芝2000mの1枠成績が極めて悪い。ごちゃつきやすいリスクが経済コースの利点をはるかに上回っており、過去5年で勝ったのは未勝利戦の1頭のみ。したがって単回収率は4%、複回収率も46%とかなりの低水準にとどまっている。6番人気以内に限定しても複勝率は13.9%しかなく、本命党の方は過信禁物だ。 逆に新潟芝1400mは白帽を買えば間違いなく、単回収率は驚異の168%、複回収率も112%とプラスだ。前走6～8枠と厳しいコース取りを強いられた馬がおいしい馬券を演出しており、該当馬は単回収率332%。穴党の方は馬券のアタマに据える価値があるだろう。未勝利だけでなく上級条件でも使える有用性の高いデータだ。 その他基本的に3・4枠有利の札幌ダ1700m×8枠は必要以上に嫌われすぎているためか回収率が高く、単複ともに119%という高水準をキープ。お目当ての馬が手ごろな人気になっていれば厚く買っても面白いだろう。またひまわり賞が行われる小倉芝1200mは8枠×オープン以上で単回収率261%・複回収率169%と推奨できる。
福永騎手は内、北村友騎手は1200mで
回収率別で騎手データを見るとまず浮上してくるのが福永祐一騎手。単回収率99%はプラス域にわずかに届かないものの十分優秀な数字で、フルゲート以外の単回収率81%を大きく上回る。芝に限定すると120%と圧倒的だ。 枠別で狙いたいのは内枠で、1・2枠では単回収率119%・複回収率98%。データを裏付けるように今年の重賞では好騎乗を連発しており、1～3枠では【4-1-2-5】複勝率58.3%。コントレイルでの春二冠だけでなく鳴尾記念のパフォーマプロミス、北九州記念のレッドアンシェルと人気薄で勝ち切っている点に価値があり、単回収率437%という形で結実している。 北村友一騎手は単回収率96%とフルゲートで買える騎手の一人。オープン以上の上級条件では単回収率128%と真価を発揮する。CBC賞で11番人気のアンヴァルを2着に持ってきたのが記憶に新しいが、オープン以上でも1200mにはとにかく強く18年のキーンランドC（ダノンスマッシュ4番人気2着）から【3-4-2-5】複勝率64.3%と抜群の安定感を誇っている。とかく予想の難しい電撃の6ハロン戦で信頼したいジョッキーだ。 田辺裕信騎手は全体成績で3割を超える複勝率もさることながら単回収率97%とダート戦に強い。さらに重で単回収率122%、不良で同153%と荒れ馬場はお手のものだ。週末ややぐずついた天気になることが予想される新潟での手綱さばきに注目したい。
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August 29, 2020 at 04:00AM
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「福永騎手は内枠」「シニスターミニスター産駒は単回収率132%」 東大HCが「フルゲート」を徹底検証（SPAIA AI競馬） - Yahoo!ニュース
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