邦楽打楽器奏者の西川さん披露
邦楽打楽器奏者の西川啓光さん（72）がビデオ会議アプリでミニライブを開催し、北九州市門司区の放課後等デイサービス「びり～ぶ 門司館」の子どもたちに演奏を披露した。西川さんは演歌歌手石川さゆりさんの「天城越え」での鼓の演奏などで知られる。4月に同区で鼓の体験講座を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で中止になり、鼓などの魅力を伝える方法を模索していた。初めてウェブでライブを開いた西川さんは「新しい発信方法として大きな可能性を感じた」と話した。
西川さんは和太鼓グループ「鼓友会」（東京）を主宰し、邦楽の演奏だけでなく、ジャンルを超えたアーティストとの共演にも取り組んでいる。
ミニライブは5月15日に行い、西川さんは東京の自宅から出演。昨年12月に同区で開いた「語り」のイベントで共演したアナウンサーの池田昭代さんが自宅がある鹿児島市から参加した。
池田さんがイタリアの童話「ブケッティーノと鬼」を迫真の語り口で朗読し、西川さんは随所で鼓や太鼓を演奏した。「門司館」でウクレレを指導する福田百合加さん（八幡西区）と西川さんは「きらきら星」を演奏した。
10人の子どもたちは最初は戸惑い気味だったが、語りや演奏に引き込まれ、夢中で聴いていた。池田さんは「画面でマスク姿の子どもたちの顔が集まってくるのが分かった。臨場感があり、新鮮な驚きだった」。
西川さん自身も約2カ月ぶりの演奏で「少し緊張したけど、本当に楽しかった」と笑みを見せた。ウェブでの演奏はタイムラグが生じるため、リハーサルを繰り返して本番に臨んだという。西川さんは「ライブとウェブの演奏は、それぞれ特徴がある。使い分けができれば発信の幅は大きく広がる」と強調した。
（伊藤完司）
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June 10, 2020 at 04:00AM
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ウェブで鼓と語りのミニライブ 北九州市の児童ら夢中に - 西日本新聞
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