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Friday, June 5, 2020

「大事な1年なのに」看護師の卵、実習できず…募る不安 - 西日本新聞

 新型コロナウイルス感染拡大の影響は、看護師を目指す学生たちにも及んでいる。国家試験の受験資格として必要な病院などでの実習が、院内感染防止や感染症対策に追われる看護師らへの配慮もあって各地で受け入れ停止や延期に。国は特例として学内での代替実習を認める通知を出したが、実際の現場を体験できない学生や学校関係者からは不安の声が上がる。

 「大事な1年なのに先が見えず怖い。十分な実習ができずに看護師になってよいのだろうか」。5年一貫教育で看護師を目指す大分県日田市の昭和学園高看護学科5年松尾アイカさん(20)は不安を隠せない。同高の5年生は例年6~11月、市内外の病院など9施設で実習し、訪問看護の同行や入院患者のケアで実務を体験する。石井裕子専攻科教頭は「患者と関わり、医師らの技術を生で見る重要な機会」と言う。

 しかし今年の受け入れ施設は現在1施設のみ。実習を見合わせた市内の病院関係者は「院内感染は絶対に起こしてはいけないという緊張感の中、患者と実習生の安全確保のためには仕方なかった」と説明する。この病院は現在、患者と家族の面会も禁止しており、女性看護師は「実習の重要性は十分理解するが、教科書通りにいかないのも医療現場」と理解を求めた。

    *   *

 看護師の国家試験は例年2月。試験対策の時間も必要なため、受け入れ施設側が落ち着くまで実習期間を先延ばしにすることも難しい。例年は3年生が4~11月に実習を行うという熊本県の専門学校も今年は実施できておらず、夏休み期間中の実習を検討している。学校関係者は「授業計画も全て見直しを迫られ大変」とため息をつく。

 今年2月末、文部科学省や厚生労働省は、看護師を含む医療職種を目指す学生らが施設で実習できない場合、学内で代替授業を行えば国家試験の受験資格と認めると通知。福岡看護大(福岡市)では、学内でのシミュレーション演習で実習を補うという。

 ただ、日本看護協会(東京)は「通知では、代替授業の具体的な内容が不明確」と指摘。5月中旬、両省に代替授業の範囲や事例の提示を求めた。「実習は看護師として働く覚悟を決める期間でもある」とする同協会の岡島さおり常任理事は「現場体験を伴わない技術と知識だけで現場に出たら、現実とのギャップから離職者が増えかねない。学校側と受け入れ施設側、そして行政が危機感を共有し、より良い方策を探るべきではないか」と話している。  (笠原和香子)

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